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【この記事のエキスパート】
空間デザイン・DIYクリエイター:網田 真希
「インテリア空間デザイン」「スタイリング」「写真」「テレビ撮影」「監修」「執筆」などフリースタイルにて幅広く活動中。
予算100万円で自身が住む自宅をフルリノベーション、古材、流木などを使った家具作りが話題となり、様々なメディアにて取り上げられている。
幼少期から物作りが好きで、何でもまず作ってみる、やってみる精神、そんな好きが高じて、趣味から現在のお仕事に発展。
電線を覆っているチューブをはがす「ワイヤーストリッパー」。本記事では、ワイヤーストリッパーの選び方とおすすめの商品をご紹介します。ラクに作業を行うことができる商品や家庭用はもちろん、プロ用にもピッタリの商品もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ワイヤーストリッパーとは
ワイヤーストリッパーとは、電線や導線をおおっているチューブ(被覆)をはがすための専用工具です。ケーブルストリッパーとも呼ばれています。配線はおもにビニールや塩ビで覆われているため、端子へ接続するときには使用する部分の被膜を中の線を傷つけずにはがさなくてはいけません。
決してペンチやニッパーなどで代用しないようにしてください。
ワイヤーストリッパーの種類
ワイヤーストリッパーは、かんたんにいうと、電線のまわりを保護しているチューブをはがす工具です。種類は大きく分けて3タイプあります。
手動タイプ:スタンダードで初心者でも扱いやすい
電線の規格に合わせた穴が複数ついている「手動タイプ」。
電線に合う穴を自身で選択して、強さを加減しながらストリップします。手間はかかりますが、きれいな仕上がりや完成度を求めるのであれば、おすすめです。カシメる(結線する)場所もついているのでDIYやはじめて使用するなら手動タイプから入るのがいいでしょう。
自動タイプ:決められた用途で数をこなすのに最適
電線をはさみ込んで、ハンドルを握るだけで被覆をむくことができる「自動タイプ」です。
ひとつの工具で対応できる線の太さに限りがあるものの、電線の中間をむく際や、数をこなす場面で便利です。ただ、挟む力が強すぎたり弱すぎたりすると、芯線を引きちぎってしまったり、被覆がむけなかったりするので、扱いにはコツが必要です。
横剥きタイプ:日曜利用ではなくプロフェッショナル用
手動タイプに比べ、ストリップ時に必要な力が少なくてすむのが「横むきタイプ」です。作業効率がよく、狭い場所や分電盤ボックス内での作業にも適しています。DIYや日曜大工ではあまり出番はなく、業者専門のアイテムといえるでしょう。
ワイヤーストリッパーの選び方
それでは、ワイヤーストリッパーの基本的な選び方を見ていきましょう。
【1】電線の太さ
【2】電線の規格
【3】使いやすさ
【4】コスパ
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】電線の太さをチェック
【エキスパートのコメント】
ワイヤーストリッパーは、ひとつの工具で対応できる電線の太さが決まっています。電線の太さはさまざまですので、ストリップしたい電線のサイズに対応しているワイヤーストリッパーを選択することが重要です。対応していない太さのストリッパーを使用してしまうと、電線自体をカットしてしまったり、電線に傷をつけてしまったりするなど、思わぬ事故につながりかねません。
しっかりと対応サイズを確認してから購入するようにしましょう。
【2】電線の規格をチェック
工業製品には、日本や海外など各国で機能・安全性にたいする規格が定められています。たとえばアメリカでは「UL規格」、日本では「JIS規格」です。
このUL規格で定められている電線の規格が「AWG(アメリカンワイヤーゲージ)」であり、JIS規格では「SQ(スケア)」になります。
AWGは電線の導体じたいの太さを表し、数字が大きくなるほど直径が細くなっていきます。一方SQは、同じ太さでも断面積のことを表しています。SQはAWGと違い、数字が大きくなるほど導線が太くなっていきます。
また、これらのAWGやSQではなく、「mm」表記されている商品も多く販売されています。そのため、切断したい電線やケーブル類のサイズを把握したうえで、適した規格のワイヤーストリッパーを選ぶようにしましょう。
【3】使いやすさをチェック
ワイヤーストリッパーは、頻繁に使用する工具です。手になじむ形状や力加減のいいものを選ぶのがコツです。グリップの材質や形状を確認し、自分の握力に適しているかも事前に確認することをおすすめします。そのため、実際にお店で触ってみたり、口コミなどをよく確認しておくとよいでしょう。
【4】コスパをチェック
【エキスパートのコメント】
ワイヤーストリッパーは安価なものから高価なものまでさまざまです。その使用頻度もマチマチ。電線を使うDIYといっても、そこまで機会は多くないジャンルだと思います。
そのため、高価なワイヤーストリッパーを購入したところで、「1~2回しか使用しなかった」なんていうことも。使用頻度も考えながら、価格帯を絞って選択してみるのもいいかもしれません。