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【この記事のエキスパート】
山岳/アウトドアライター&プロデューサー:高橋 庄太郎
1970年宮城県仙台市出身。高校山岳部で山歩きを始め、早稲田大学卒業後は出版社に勤務。
その後、フリーランスのライターに。著書に『山道具 選び方、使い方』(枻出版社)、『テント泊登山の基本』(山と渓谷社)などがあり、近年はテレビ番組やイベントへの出演も増えている。また、アウトドアメーカー各社とのコラボレーションを行なう自身のブランド「SCREES」を立ち上げ、製品開発にも取り組んでいる。
本記事では、キャンプや登山といったアウトドアで調理に活躍するのがガスバーナーの選び方とおすすめ商品を紹介。イワタニやコールマン、SOTO、スノーピークなど人気メーカーからさまざまなシングルバーナー、ツーバーナーが販売されています。コンパクトな安い製品も!
キャンプ時の料理や登山時の湯沸かしなどに
アウトドア用ガスバーナーの選び方
まずは、ガスバーナーを選ぶときに注目したいポイントをご紹介します。
火口の数で選ぶ
火口が1つのものをシングルバーナー(ワンバーナー)といいます。一方、火口が2つのものはダブルバーナー(ツーバーナー)といいます。ソロキャンプか、数人で使うのかによって選ぶべきものが異なります。
シングルバーナー|ソロキャンプや登山に
シングルバーナーは、軽くコンパクトで、持ち運びに便利なのが特徴です。荷物にならないので、少しでも荷物を軽く・少なくしたい登山のときや、ソロキャンプのときなどに重宝します。
コンロは1口だけのものが多く、一度に複数の調理器具を使うときは、調理器具の数だけシングルバーナーを持っていく必要があります。
シングルバーナーのなかには、着火に特化したものもあります。
ツーバーナー|人数が多いキャンプやBBQに
コンロが2口あるツーバーナーは、一度に複数の調理器具を扱えるのが魅力です。グループや家族でのキャンプ・BBQなどで調理するときに活躍します。
家庭のキッチンのように調理ができるのも、ツーバーナーのポイント。シングルバーナーよりも少しサイズは大きくなりますが、アウトドアでの調理・グルメを楽しみたい人にぴったりです。
タイプで選ぶ
アウトドア用ガスバーナーは、一体型と分離型に分けられます。こちらも火口の数同様に、一人で使うのか、グループで使うのかによって使い勝手のいいタイプが変わります。
一体型|コンパクトで軽量
一体型のバーナーは、単純なつくりで軽く、コンパクトです。調理器具のなかに入れて持ち運べるサイズのものもたくさんあります。
一方で、ガス缶に直接接続して使うため重心が高くなりがちで、不安定な場所では安定性に欠けることがあるので気をつけましょう。炒める・煮るといった調理よりも、湯煎をする・お湯を沸かすといったシンプルな使い方に適しているバーナーです。
分離型|安定性が高く、安心
分離型は、ガス缶とバーナーを燃料ホースでつなぐタイプのバーナーです。ガス缶と本体が離れていて重心が低く、鍋を置く部分が大きいものも多いので、ぐらつきにくく安定感があります。グループや家族でのキャンプ・BBQなどでも使いやすいタイプといえるでしょう。
大きな鍋も置きやすく、数人で調理をするときにぴったりです。
燃料の種類で選ぶ
アウトドア用のバーナーを選ぶときは、使える燃料にも注目してみましょう。バーナー用の燃料には、おもにCB缶とOD缶があります。
CB缶|手軽で安く手に入る
CB缶は、スーパーやコンビニなどで市販されているガス缶です。家庭用カセットコンロなどの燃料にも使われます。
かんたんに手に入る一方で、気温が10℃以下の場所ではうまく気化せず、火力が落ちてしまうことや燃焼しなくなることがあります。冬にキャンプをするときや、標高の高い山に行くときなどは避けたほうが無難です。
OD缶|アウトドア専用で高火力
OD缶は「アウトドア缶」の略で、アウトドアで使うことを前提につくられた燃料です。いろいろなサイズがあるので、用途に合わせてサイズを選ぶとよいでしょう。
OD缶のなかには、寒冷地や冬山に対応したタイプがあるのもポイント。冬のキャンプ場や標高の高い山で使う人は、寒冷地仕様のOD缶を選んでください。
OD缶は、アウトドア用品の専門店やホームセンターなどで手に入ります。
発熱量が2,500kcal/h以上のものを選ぶ
アウトドアでの調理を快適に楽しみたいなら、発熱量も忘れずにチェックしましょう。自分の用途に合った発熱量のバーナーを選ぶことが重要です。
発熱量の目安は2,500cal/hを目安にするとよいでしょう。発熱量が2,500kcal/hあれば、1リットルの水なら5分程度で沸かせます。調理時間も短縮できるので、アウトドア用バーナーを選ぶときはぜひ発熱量も確認して選んでください。
点火装置の有無や燃料交換しやすいかチェック
点火のしやすさや、燃料交換のしやすさも、アウトドア用バーナーを選ぶ際の重要なポイントです。
シングルバーナーの場合は、本体に「イグナイタ」と呼ばれる点火装置がついているものを選ぶと、ライター要らずで点火できます。ただし、イグナイタがついているものは少し重たくなるため、荷物の量を減らしたい・とにかく軽いバーナーがほしいときは、あえてイグナイタがついていないものを選ぶのもよいでしょう。
ツーバーナーの場合は、バーナーの前面から燃料を交換できるものを選ぶと、本体をひっくり返したり、鍋を下ろしたりする手間がありません。準備中や調理中の燃料交換もスムーズに行なえます。
風防つきだと快適に使える
屋外でバーナーを使う際は、どうしても風の影響を受けてしまいます。少しでも風の影響を受けにくくするためにも、風防つきのバーナーを選びましょう。
なかには、ゴトクがユニークなかたちをしていて、風防の役目を果たしているものもあります。クッカーとバーナーを一体化させて風の影響を受けにくくしているものなどさまざまなタイプがあるので、自分が使いやすいものを選びましょう。
アウトドア用ガスバーナーの人気メーカー
アウトドア用バーナーのおもなメーカーを紹介します。
イワタニ(Iwatani)
イワタニ(Iwatani)は、東京と大阪に本社がある「岩谷産業」が展開しているブランドです。スウェーデンの燃焼器具「PRIMUS」ブランドの製品も取り扱っています。
同社のカセットボンベ(CB缶)を横向きに取りつけるシングルバーナーのほか、折りたたみ式のキャンプストーブやカセットコンロなど幅広く展開しているので、気になる人はチェックしてみましょう。
ソト(SOTO)
SOTO(ソト)は、新富士バーナーが展開しているアウトドア用品ブランドです。アウトドア用バーナー・ストーブのほか、クッカー缶やランタン、燻製用品などさまざまなアイテムをラインナップしています。
いずれのアイテムも、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴。
マイクロレギュレーターを搭載した製品は、連続使用時や低温時も安定した火力で使いやすいです。
コールマン(Coleman)
コールマン(Coleman)は、1901年にアメリカのカンザス州で創業したアウトドア用品ブランドです。環境に配慮した、長く使い続けられる製品を多くつくり続けています。
シングルバーナー・ツーバーナーともにさまざまなモデルを取りそろえているのがポイント。ツーバーナーのなかには、火力が強く経済的なホワイトガソリンに対応したモデルもあるので、気になる人はチェックしてみましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)