オープンワークはこのほど、「上場企業の時給ランキング2019」を明らかにした。同調査は2016年1月~2019年5月の期間、上場企業2179社を対象に、有価証券報告書とOpenWorkに投稿された残業時間データをもとに算出した。
「時給」は、有価証券報告書による平均年収を、各社の標準労働時間および OpenWork に投稿されている平均残業時間(月間)から算出した年間勤務時間で割った金額となる。企業による公開情報だけでは知ることが難しい残業時間も含めた労働時間による「時給」を算出した。
時給ランキングの1位は、工場の自動化に必要な各種センサ、測定機器等の開発から製造、販売までを行う「キーエンス」(時給は8,037円)だった。平均年収は2,089万円。平均残業時間は61.5時間と少なくないが、数社の総合商社を押さえて唯一時給8,000円台を突破した。
2位は「三菱商事」の7,035円(平均年収1,541万円)、3位は「三井物産」の6,634円(平均年収1,420万円)、4位は「伊藤忠商事」の6,478円(平均年収1,461万円)、5位は「三菱地所」の6,055円(平均年収1,229万円)、6位は「丸紅」の5,993円(平均年収1,322万円)、7位は「住友商事」の5,960円(平均年収1,304万円)だった。
上位10位以内には、総合商社が5社ランクインしている。また、上位15社の時給はすべて5,000円を超え、平均時給は5,363円だった。この額は、引き上げられた東京都の最低賃金(985円)の約5.4倍に相当する。