国内最大級のeスポーツイベント「RAGE 2019 Summer」が17日、千葉県・幕張メッセで開催され、「RAGE Shadowverse 2019 Summer GRAND FINALS」にてZero|灰原きょん選手が新王者となり、優勝賞金400万円を手にした。
「RAGE Shadowverse 2019 Summer GRAND FINALS」では、本格スマホeスポーツ『Shadowverse(以下、シャドウバース)』において、6,000人が参加したオフラインの予選大会を勝ち上がり、ファイナリストとなった8名が優勝をかけて戦った。優勝賞金は400万円で、優勝者・準優勝者には世界大会「Shadowverse World Grand Prix 2019」への出場権を得ることができる大事な大会となる。イベントでは人気お笑いコンビ・霜降り明星と、テレビ朝日の久冨慶子アナウンサーがMCを務めた。
「GRAND FINALS」のルールは、最大5バトルのうち先に3バトル勝利した選手が勝利となる「BO5」方式。1対1で試合を行い、敗北した者はトーナメントから除外されるシングルエリミネーション方式のトーナメントで実施された。事前に登録したクラスの違う3つのデッキで試合を行うが、1バトル目では好きなデッキを選択、2バトル目以降、既に勝利しているデッキは使用できないというデッキ選択のルールが設けられている。先行/後攻はランダム。
ゲームにそれほど詳しくなくても、「RAGE」は格闘技のような演出で、初心者でも観戦して楽しめる工夫が随所になされている。ファイナリストは、プレイスタイルや特徴をとらえたユニークな"二つ名"とともに紹介され、そこで気になった選手応援する、または二つ名にふさわしい戦いぶりを観戦する楽しさもある。今大会で筆者が気になった二つ名は、"負けなし鉄仮面"エルガ選手と"未確認シャドバ生命体"P.S.T|UMA選手。エルガ選手は決勝まで無敗で勝ち進むなど、両選手とも大会では二つ名通りの戦いぶりを見せ、会場を大いに沸かせた。
決勝に進んだのは、"負けなし鉄仮面"エルガ選手と"強心臓 九州男児"Zero|灰原きょん選手。使用クラスは、「ロイヤル」「ウィッチ」「ネクロマンサー」での対戦となった。第1バトルはZero|灰原きょん選手「ロイヤル」VSエルガ選手「ウィッチ」の組み合わせ。先行して序盤から理想的な動きができたエルガ選手が勝利を収めた。
第2バトルは「ロイヤル」同士、いわゆる"ロイヤルミラー"の戦いとなった。「白翼の戦神・アイテール」など、戦いのカギを握る手札を序盤で引いたエルガ選手が有利に戦いを進めていたが、中盤以降でZero|灰原きょん選手が形勢を盛り返し、豊富な手札で怒涛の攻めを見せて勝ちにつなげた。
続く第3バトルはZero|灰原きょん選手「ウィッチ」VSエルガ選手「ネクロマンサー」でZero|灰原きょん選手に軍配が上がる。第4バトルZero|灰原きょん選手「ネクロマンサー」VSエルガ選手「ロイヤル」ではエルガ選手が勝ち切り、結果はファイナルバトルまでもつれ込む熱い展開となった。
決戦は、攻め手を見出すことが難しいとされている「ネクロマンサー」同士の戦いである"ネクロマンサーミラー"。ジリジリとした戦いが続くが、そこで一歩抜けたのはZero|灰原きょん選手。緊迫した接戦を制し、見事王者に輝いた。
次回「RAGE Shadowverse 2019 Autumn GRAND FINALS」開催は、 2019年9月21日に秋葉原UDXを予定している。
写真提供:RAGE