ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。15日(18:56~)は、「20文字で言えるかな?」「データで知るニッポン」「意外と知らない!G20」の3本立てで放送された。
「20文字で言えるかな?」について、同局の丹羽敦子プロデューサーは「かなり番組にも『役に立つ!』という声をいただいていました。特に中学受験のお子さんのいる家庭からの声が多いですね。今、中学受験は時事問題が増えています。大体9月、10月あたりまでの出来事から出されることが多いそうなので、ぜひ番組を見て対策していただけたらと思っています」と語る。
「ちなみに、池上さんの文章は国語の受験問題に使われることも多いようで。入試問題は事前に許可をとると問題がバレちゃうので、入試後に『過去問として掲載していいですか?』と連絡がくるそうです」とのことで、「今回も打ち合わせ時、20文字の解答を考えつつ、そんなお話をされていました」と明かした。
収録の様子を、丹羽Pは「今回の20文字はちょっと難しかったようで、ゲストの皆さんもかなり苦労されていました。米中の関税合戦が日本に与える影響について、ゲストの中には字余りで20文字に収め切っていない方もいました(笑)」と振り返り、「そういう時、池上さんがうれしそうにゲストを追及して点数をつけていくのがちょっと面白かったです」とのこと。
「池上さん、大学で教えているとき、3割近くの学生を落とすこともあるそうで、そんな厳しい先生感がにじみ出ている感じでした。池上さん、あまりに採点が厳しくて、たまに大学の事務の方に『厳しすぎます! 学生をそんなに落とさないでください!』と怒られるそうですよ。あの過密スケジュールの中、いくつもの大学の学生の答案、しかも全部長文の記述式を採点するのも、すごいと思いますけどね」(丹羽P)。
さらに15日の放送では、6月28日から大阪で開催されるG20について、詳しく説明した。
丹羽Pは「G7は何回も日本でやっているので、よく知っている方も多いと思うのですが、実はG20は今年が初めての日本開催。意外ですよね。3万人近い関係者が来日する、ということで、当日の大阪はかなりの混雑をみせるそうです。7と20ですから、この前の伊勢志摩サミットと同じように考えていると大変…今回の放送でそう感じていただいた方も多いのではないでしょうか。それだけ大規模に、お金もかけて開かれる会議なので、『ぜひその意味を理解してから、当日のニュースを見てほしい!』と池上さんもおっしゃっていました」と話した。
次回(29日 18:56~)は、今年上半期の事件・事故を振り返りながら、「警察」と「裁判」について解説していく。