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【この記事のエキスパート】
自動車生活ジャーナリスト:加藤 久美子

自動車生活ジャーナリスト:加藤 久美子

下関市出身 大学在学中に車に目覚め、大学時代は神奈川県内のトヨタディーラーで納車引き取りのアルバイトを経験。大学卒業後、日刊自動車新聞社に編集記者として入社。

1989年FIA 公認のクロスカントリーラリー「オーストラリアン・サファリ」に出場。
1995年会社を辞めてフリーランスの道へ。
1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
2000年に第一子出産後、妊婦のシートベルト着用を推進する会を立ち上げ、チャイルドシートと共に胎児と赤ちゃんの命を守る啓発活動を展開している。

月刊誌『MONOQLO』(晋遊舎)、All About、citrus、オートックワン、乗りものニュース、くるまのニュース、JAFMATEなどに自動車生活関連(運転マナー、車の税金、維持費、メンテナンス、カスタム、海外車事情など)の記事を年間300本以上寄稿している。

また、(一財)日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員としてチャイルドシートの正しい装着や子連れドライブの楽しみ方と危険回避に関する講演、啓発活動なども積極的に行っている。


新生児から使えるチャイルドシートは様々なメーカーから販売されていますが、安全性や使い勝手、今後長く使えるかなど、色々気になりますよね。この記事では選び方とおすすめ商品、通販の人気ランキングを紹介! 乗せ方も解説するのでぜひ参考にしてくださいね。

退院時から必要になるので注意!
チャイルドシートは「新生児」から着用必須

出典:Amazon

赤ちゃんを車に乗せる際に必ず必要なチャイルドシート。そもそもいつから必要なの? と疑問に思っている方もいるかもしれませんが、法律上では、生まれたばかりの新生児から6歳未満の子どもまでの着用が義務付けられています。

そのため、出産後、病院を退院するときに乗せる際も、車に取り付けておかなければいけません。実家の車か自宅の車か、お迎えに来てくれる車にあらかじめ装着しておきましょう。予定日を確認しながら、早めに準備してくださいね。

もし、家族の付き添いがない場合や退院までにチャイルドシートが用意できなかった場合などは、タクシーの利用がベストです。

首すわり前の新生児も安心して使える!
新生児用チャイルドシートの選び方

チャイルドシートの選び方の基本は上記の4点。新生児向けのチャイルドシートを選ぶには、さらにどんな点に着目したらいいのでしょうか? ここからは、公認チャイルドシート指導員の加藤久美子さんに取材のもと、新生児用チャイルドシートの選び方を詳しく紹介していきます。

チャイルドシートの種類で選ぶ

新生児から使えるチャイルドシートには、おもに「幼児専用のベビーシート」と「乳幼児兼用のチャイルドシート」があります。

【乳児専用】0歳~1歳頃まで使えるベビーシート

出典:Amazon

べビーシートとは、首のすわっていない新生児から1歳頃まで使えるタイプの乳児専用チャイルドシートのこと。「トラベルシステム」と呼ばれる欧州メーカー製のものが主流で、ベビーカーとドッキングしたり、ベビーキャリーとして使ったりと多用途に使える商品が多いです。

【乳幼児兼用】0歳~4歳頃まで使えるチャイルドシート

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0歳~4歳頃まで使えるチャイルドシートは、子供の成長に合わせてシートやヘッドレストを調整することで、シートの仕様を変えて長く使用できるのが特徴。コンビなど日本メーカーからも数多く販売されています。

なかには0歳~12歳頃まで長く使える超ロングユースタイプの商品もありますよ。

チャイルドシートの機能で選ぶ

回転式、ベッド型、リクライニング式など、チャイルドシートにはさまざまな機能が搭載されています。

車の乗せ降ろしがラクになる「回転式」

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回転式チャイルドシートは、その名の通りチャイルドシートの向きを変えられるのが特徴。扉に向ければ赤ちゃんの乗せ降ろしがしやすく、バックルや肩ベルトも正面に見えるので装着しやすいです。

赤ちゃんの車への乗せ降ろしは、乗せる役となる親の体にかなりの負担がかかります。とくに車を使う機会が多い家庭であれば、ぜひ検討したい機能です。

おむつ替えなどお世話もしやすい「ベッド型」

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ベッド型は、背もたれがフラットになりベッドのように使えるチャイルドシート。赤ちゃんを寝かせたまま乗せられ、車を止めておむつ替えなどの赤ちゃんのお世話をする際にも便利です。

ただし、「ベッド型」として使えるのはだいたい新生児から生後6~9カ月くらいまで。その後は「シート型」に向きを変え、取り付け直して使う必要があります。

赤ちゃんが無理ない姿勢で寝られる「リクライニング式」

出典:Amazon

チャイルドシートのなかには、リクライニング機能が充実した商品もあります。3段階、5段階などで角度調整ができるので、赤ちゃんは無理のない姿勢で眠ることができますよ。新生児で首や腰がすわっていない赤ちゃんには必要度の高い機能です。

赤ちゃんの移動がラクになる「トラベルシステム」

出典:Amazon

トラベルシステムはチャイルドシートとベビーカーをドッキングできるメリットがあります。そのため寝ている赤ちゃんを起こすことなく、車からベビーカーにスムーズに移動することが可能です。

しかし、ベビーカーにドッキングできるチャイルドシートは限られているため、選ぶときの選択肢は限られてしまいます。

座面への取り付け方法で選ぶ

チャイルドシートの取り付け方法は、「ISOFIX(アイソフィックス)固定」と「シートベルト固定」の2つがあります。商品によってはその両方に対応したものも。車種や使い勝手に合わせて選びましょう。

簡単に取り付けできる「ISOFIX固定」

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取り付けのしやすさと確実さからいうと、おすすめは「ISOFIX固定」です。取付方法は、チャイルドシートに付いた専用金具を、車側の金具(座面と背もたれの間にあり)にガチャッとはめ込むだけ。安全で確実な装着が叶います。

ただし、車にISOFIXの金具が付いていることが必須条件となるので、事前に確認しておきましょう。

車種問わず設置が可能な「シートベルト固定」

出典:Amazon

シートベルトを使って固定する方法のメリットは、ほぼすべての車種で対応できるということです。

ただし取り付け方法は複雑で、慣れるまでやや大変でしょう。正しく取り付けできていないケースも多いので、しっかり取扱説明書を確認しましょう。

シートの素材で選ぶ

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赤ちゃんが快適に過ごすためにも、クッション性や通気性などシートの素材にも着目して選んでみましょう。

たとえば衝撃を吸収してくれるシートであれば、赤ちゃんの頭や体をしっかり保護することができます。さらに、食べこぼしやよだれなどで汚れたときのことを考えると、洗濯機などでカバーが丸洗いできると便利でしょう。

ハーネスの本数で選ぶ

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チャイルドシートには、ハーネス(子どもの体を固定するベルト)がついています。このハーネスは商品により「3点式」と「5点式」とがあります。

3点式は両肩と股をつなぐベルトになっていて、着脱がラクなメリットが。一方5点式は両肩と両腰、そして股にベルトが通り、より安全性が高いというメリットがあります。なお、5点式はハイスペックなチャイルドシートに採用されていることも多いです。

「R129」「R44」など安全基準も忘れずチェック

出典:Amazon

チャイルドシートの安全基準(eマーク)も忘れずにチェックを。現在日本国内で流通しているチャイルドシートは、「ECE R129(新安全基準)」もしくは「ECE R44/04(従来の安全基準)」に適合しています。

しかし、通販で流通している商品のなかには安全基準を満たさないものもあるので注意。このようなチャイルドシートは安全性に不安があるので購入しないようにしましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)