メディプラスはこのほど、「埼玉・千葉・神奈川・茨城の東京圏女性たちのストレス状況」に関する調査結果を明らかにした。調査結果は2019年3月16日~18日、20~69歳の女性を対象にインターネット調査で実施した「ココロの体力測定2019」の結果をもとに分析したもの。
「ココロの体力測定2019」は、厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」をもとに独自加工して、点数化している。今回は、集計したデータを県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用した。
今回の抽出対象者は埼玉県4,049人、東京都7,791人、神奈川県5,082人、茨城県1,569人、千葉県3,433人。「生活時間」のみ、有職者を埼玉県2,552人、東京都5,111人、神奈川県3,264人、茨城県967人、千葉県2,153人抽出した。
ストレスオフ県調査では、厚生労働省のストレスチェック(B項目)を基準に算出した、各県の低ストレス者(39点以下)割合から高ストレス者(77点以上)割合を引いた「ストレスオフ指数」を算出しランキングを決定している。
第1位の鳥取女性は61.2だったが、1都4県女性は-13.5~9.9という結果になった。しかし、2018年調査時と比べると、千葉を除いてランクアップしている。特に埼玉県は昨年の38位から大きく順位を上げて14位となった。
首都圏女性の時間ストレス(通勤)では「1時間以上」の割合を抽出した。唯一下回ったのは茨城の82.4で、その他1都3県はすべて平均を大きく上回っている。東京は161.1と周辺県よりも「1時間以上の通勤時間」の割合が多くなっている。
「睡眠」では、平日(勤務日)の睡眠が「5時間未満」の女性の割合を抽出した。下回ったのは千葉の97.1だったが、その他都県女性はいずれも全国平均よりも平日5時間未満の睡眠者が多く、睡眠時間が不足している傾向にあることがわかった。
「家事時間」では、「2時間以上」で抽出したところ、最も低かったのは東京の90.1だった。「スマホ・携帯利用時間」でも「2時間以上」を抽出したが、東京、神奈川女性が全国平均以上という結果になった。これまでの同社の調査では、インターネット利用時間3時間を超えると高ストレス傾向になるという結果が出ているという。
各都県の低ストレス者のリフレッシュ / リラックス行動の特徴を上位5項目をまとめた。各県で、県内女性平均と低ストレス者平均を比較した倍率で示している。
東京圏低ストレス女性のリフレッシュ / リラックス行動を見ると、埼玉県は「ピラティス」「ウォーキング・ジョギング」などフィットネス系のほか、「汗を拭く」「着替える」などもランクインしている。
東京都は、「日曜大工・DIY」「ヨガ」など人気の趣味の中に、「仕事」もランクインした。神奈川は「ピラティス」「ジム」のほか、「森林浴」「プラネタリウム」と、健康的で自然傾向が高いものがランクインした。茨城は「お腹いっぱい食べる」「深呼吸」など体の欲求に素直に応じるものが多い。
千葉県は「部屋の模様替え」が最も高かった。「シャワーを浴びる」「手を洗う」など、埼玉同様のクレンリネス意識が高いこともわかった。