近年、東京のあちこちで個性的なカフェが誕生している。自分のお気に入りのカフェを見つけて、ほっこりできるのは、日夜仕事に勤しむサラリーマンにとっては至福の時間だ。今回は、那須から直送の食材が楽しめるというカフェ「Cafe COLOHA(カフェコロハ)」を取材してきた。
那須の旬な食材を味わえるカフェ
東急大井町線戸越公園駅を出て徒歩2分、昔ながらの街並みの中に、突如、モダンな建物が現れた。1Fはインバウンド訪日客と地域密着をコンセプトにしたカフェ「Cafe COLOHA」、2Fはレンタルスペース、3Fは今年3月にOPENしたホテル、という新業態となっている。
「Cafe COLOHA」は6月6日にオープンしたばかり。店内には、花やさまざまな絵画が飾られており、おしゃれで心が洗われるような空間になっていた。栃木県の那須出身という店長の新川夏澄さんは、以前から那須からの旬な食材を東京の人に楽しんでもらおうと飲食店を運営しており、食とあわせて音楽などの文化を織り交ぜたイベントも行っていたという。その後震災を機に那須に戻り、地元の食材を一から勉強し直して地産地消のカフェをオープン。今回、そうしたお店を求める東京からの声に応えて、「Cafe COLOHA」をオープンさせることになったそうだ。
「エディブルフラワー」を使った麗しいメニューたち
お店の売りは、農家から仕入れた食べられる花「エディブルフラワー」をあしらったランチプレートやサラダなど、目にも楽しい女性向け中心のメニュー。農家から直接届く那須の食材の良さを知ってほしいという思いを込めて、お米も那須から届いたものを毎朝精米して提供しているそうだ。
また、ハーブ、スパイス、手作りのシロップを使ったアルコールドリンクなども豊富に取り揃えている。店内には、最近流行りの「タップマルシェ」もあり、月替わりでさまざまなクラフトビールを提供していくそうだから、ビール好きも注目。カウンターもあるので、フラっと立ち寄って一杯、なんていうのも楽しそうだ。
こうしたメニューを提供することを入り口にして、那須と東京のみなさんを繋ぎたいという新川さん。また、那須では近年どんどん高齢化が進んでおり、人口も少なくなっているということもあり、これまでも移住促進に携わってきたという。このお店も、そんな気持ちもあって運営することになったようだ。「お店にいらっしゃって、気になった方は那須に行ってみてほしいですし、「こういう暮らしもありますよ、住んでみませんか?」みたいなことも発信していきたいですね」(新川さん)。
那須の食材を楽しみながら、ゆったりくつろげそうな「Cafe COLOHA」。2階のレンタルスペースもすでにオープンしており、ママさんたちが子どもを連れて集まったり、パーティー、会議などにも使われているそうだ。地域にお住いの方はもちろん、仕事などで戸越公園駅周辺を訪れた際には、是非足を運んでみてほしい。
●information
「cafe 568 COLOHA」
東京都品川区戸越5-6-8
営業時間:11~22時 (L.O.21時)
休:水曜