女優の浅田美代子が、11日に放送されたテレビ東京系バラエティ番組『チマタの噺』(毎週火曜24:12~24:45)にゲスト出演。樹木希林さんが初めて企画した映画『エリカ38』(公開中)で主演を務めたことのほか、樹木さんが亡くなる直前の様子についても語った。

樹木希林

樹木希林さん

昨年9月に亡くなった樹木さんと、家族同然の仲だった浅田。病院で付き添っていた際、担当医から「処置をするので」と退出するように促された時に、樹木さんは「ちょっと書くもの」と要求し、筆談で「この子も役者の端くれなんだから、全部見せるの」と担当医に訴えかけたという。浅田は、「別に見たくないんですけど」と当時の本音を思い出して笑ったが、今では「すごい言葉でした」と実感している。さらに浅田は、亡くなる直前の日をこう振り返った。

「退院した日だったので、『帰れてよかったね』と言って。退院に付き添ったりもしたし。本木(雅弘)くんが家の中のことを全部やってくれて。ここにベッドを置いて、ここにあれがあれば便利かなとかセッティングして、そこに(希林さん)が入って。それで夜の9時か10時ぐらいまでいて、『明日また来るね』なんて言って、(希林さんは)「はーい」なんて言って。その晩でしたから、びっくりしました」

このエピソードを聞いた司会の笑福亭鶴瓶は、「本人はたぶん知ってたわ。やっぱり家で、ということやろうね」と推測。浅田も「そうでしょうね」「その思いがきっと強かったと思います」とうなずく。

生前、樹木さんから言われて印象に残っている言葉が、「癌という字はね、“やまいだれ”に“品”の“山”って書くんだよ。だからね、品物に埋もれてたらダメなんだから、整理整頓しろ」。その言葉通り、樹木さんの自宅は「モデルルームのように」ものがなかったという。