日本に数あるブランド牛の代表格といえば、「松阪牛」。接待に、気合いの入ったデートに、仕事をがんばっている自分へのご褒美に、ここぞというときに食べたい肉料理ファンの憧れだ。松阪牛を東京都内で思う存分味わいたい、できれば気取らずに! ところが、そういうお店って意外と見当たらないんだな、これが。そんなワガママ食いしん坊なサラリーマンのみなさんにご紹介したいのが、「おにくのおすし 浅草店」(東京都台東区)だ。
松阪牛の肉寿司が味わえる一軒
つくばエクスプレス浅草駅の改札を出て、「浅草演芸ホール」などがある浅草公園六区方面に向かい、リッチモンドホテルプレミア浅草インターナショナル裏手に回ると、格子のマス目デザインの粋な店が目に飛び込んできた。肉寿司専門店「おにくのおすし 浅草店」は、京都を中心に松阪牛一頭をまるごと楽しめる焼肉店などを展開するWHAT'S グループが東京都内に出店する1号店。松阪牛の旨みをお寿司で味わい尽くすことができるのがお店の売りなんだとか。今回、6月9日(日)のオープンを記念して行われたレセプションに参加して、ひと足お先に珠玉の肉料理の数々をコースで味わせていただいた。
席数は、カウンター8席、テーブル2席の計10席。浅草の中心にありながら賑やか過ぎずに、かといって高級すし店のように緊張してしまうことなく、リラックスして食事を楽しめる快適で居心地の良い空間だ。
手の込んだ麗しきコースの始まり
コースは先付の「白センマイを使った手巻き寿司」にはじまり、柔らかくて噛むと濃い肉の旨味が口いっぱいに広がる「レアステーキの刺身」、ボリュームたっぷりの「彩り野菜のローストビーフサラダ」等々、手の込んだ調理と和の様式美を感じさせる盛り付けで、松阪牛を目一杯楽しめる。
椀物には、「肉吸い~ブリスケ~」が出た。肉吸いといえば、大阪のソウルフードのひとつ。筆者も何度か大阪で食べたことがあるが、こんなに美味い肉吸いは食べたことがない。何しろ松阪牛を使っているのだから、それも当然かもしれないが、澄んだ出汁の味が素晴らしかった。ブランド牛が持つ美味しさに頼りすぎることなく、素材を存分に活かすことのできる、一流料理人の腕前のなせる技だろう。また、浅草で肉吸いを出すあたり、関西の食文化を東京に持って来て勝負する意気込みも感じられた。
いよいよ、松阪牛の寿司を堪能!
おっと、肉吸いの余韻にいつまでも浸ってる場合じゃない。テーブルには、「おにくのおすし3種」が運ばれてきた。「サーロイン~黒トリュフ塩~」「リブ芯の雲丹のせ」「ローストビーフ~パルミジャーノ・レッジャーノを添えて~」という、どれも豪華なおすし。
「リブ芯の雲丹のせ」の雲丹の乗っけ方が半端ない。さらに「サーロイン~黒トリュフ塩~」には金箔が乗せられている等、美味しさに贅沢な気分も掛け算されて、気分は最高。思わずハイボールから赤ワイン、日本酒(久保田の千寿)、生ビールと、料理に合わせて取り揃えられたお酒をついついたくさん飲んじゃいました。
この「おにくのおすし3種」は、前半に提供されたのだが、「本日の松阪牛肉と季節の野菜」「モモ肉のすき焼き」等をはさんで、「本日の赤身~金山寺味噌~」「ユッケ風軍艦」「ひとくち牛鮮丼」が、「〆のおにくのおすし3種」として出てきた。どれも凝った味付けのアレンジが施されたおすしで後味もよく、これだけ肉料理が続いても、もたれることも飽きることもなかった。
味の確かさはもちろんだが、見た目にも贅沢で、食事をしている間は街の喧騒を忘れて、別世界にいるよう。また、板前さん、店員さんも気が利く接客で、とても心地よく最高の食事をすることができた。「牛鮮丼」(税別2,480円)などが食べられるランチ営業もあり。ランチスタート時間は「11:29」ということで、肉(29)へのこだわりがここにも。 また、テイクアウトのメニューとして、ジューシーな牛肉と豚肉をもち米で包み蒸し、特製醤油を塗って炙った「おにくの飯蒸し 金の福小判」(税別1,500円)「おにくの飯蒸し 福小判」(税別500円)も用意されており、浅草界隈を食べ歩きするにはもってこいだ。オープン記念の特典として、6月9日(日)~6月17日(月)の期間、1日先着29名様に「おにくの飯蒸し 金の福小判」がプレゼントされるそうなので、この機会に足を運んでみては?
●information
「おにくのおすし 浅草店」
東京都台東区浅草2-6-14
営業時間:ランチ 11時29分~15時(L.O)、ディナー18~21時(L.O)
休:火曜日