俳優の松坂桃李が、きょう11日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『パーフェクトワールド』(毎週火曜21:00~)の第8話の見どころを語った。
第8話では、松本で大きな地震が発生し、樹(松坂)に絶体絶命の危機が。安否が分からない樹を探すため、つぐみ(山本美月)は父・元久(松重豊)が止めるのも聞かずに家を飛び出して…。
松坂は「自然災害によって、もう一度、2人が自分の気持ちに正直に向き合う回になるんじゃないかなと思います。地震が起きたときに『生きたい』って思えたのは、樹の本当の想いで、奥底にずっと隠していた部分が彼自身にも見えたから『簡単に諦めたくない、死にたくない』と思えたんだろうな、と思いました」と語る。
また、樹の同僚で障がいを持つ晴人(松村北斗)が「障がいを受け入れることは何年かかってもできることではない」と本音を吐露すると、樹は「障がい受容なんて一生できなくてもいい。ただ、何か一つでも誰かの役に立っているって思えることがあれば、腐らずに生きていけるんじゃないか?」と諭すシーンがあった第4話(5月14日放送)は、放送後に多くの反響を呼んだ。
このシーンについてあらためて振り返った松坂は「ハンディキャップを背負っている者同士の会話は、またちょっと違う感情の入り方というか…、個々の“役の本音”みたいなものが詰まっていて、役を通じて心から言えた感じがしました」と回想。「障がいに限らず、コンプレックスや劣等感は少なからず誰にでもあると思うんですよね。車いすだからという距離の取り方ではなく、内面的なことであれば自分に置き換えられる。あらためて、(このドラマを通して)自分自身ともう一度向き合えるきっかけになるのではないかなと思っています」と心情を吐露した。
そして、終盤に向けてドラマの見どころを尋ねると「恋愛というのは、なかなか簡単にうまくいかないこともありますよね。だからこそ『どうやって乗り越えて生きよう?』ということや、様々な障壁があるなか、『なぜ2人はこっちに進んで行くのか?』という姿を、最後まで見届けてもらえたらうれしいです。周りが思う幸せではなくて、“個々が思う幸せ”というものが大事なんじゃないかっていうことが、この作品の最後の方でちゃんと伝わればいいなと思っています」と期待を込めた。