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【この記事のエキスパート】
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート:石関 華子

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート:石関 華子

埼玉県出身、高知県在住。一児の母。慶應義塾大学文学部仏文科卒。三越日本橋本店の洋酒担当を経てワインやビール、ウィスキーなどの洋酒全般の知識を培い、2016年、J.S.Aワインエキスパートの資格を取得。
現在はOffice Le Lionの代表として、高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。


南アフリカは、手にしやすい価格のものがそろっているため、カジュアルにワインを楽しみたいときにもぴったりです。この記事では、南アフリカ産ワインの選び方と、おすすめ商品をご紹介します。赤ワイン用のピノタージュや白ワイン用のシュナン・ブランなどの品種にも注目してみてください。

安いのにおいしい!
南アフリカワインの特徴

南アフリカのワインは、フルーティーで果実感をしっかり味わえるものや、酸味がありながらも甘みを楽しめるものなどがそろっています。アルコール度数は13.5~14.5%と、ちょうどフランス産ワインとアメリカ産ワインの中間のものが多いです。

スパークリングワイン、シャルドネの一部やボルドースタイルの赤ワインはフランスのワインに似ているものも。一方、個性的な味わいのものもあり、バラエティ豊かなワインがそろっています。全体的に手にしやすい価格なので、デイリーワインにおすすめです。

ワイン産地や品種をチェック!
南アフリカワインの選び方

まずは、南アフリカワインを選ぶときのポイントをご紹介します。産地や品種の特徴から、自分好みのものをチョイスしてみてください。

産地から選ぶ

南アフリカでは、西ケープ州にワインの産地が集中しています。南アフリカのワインの初心者の方は、代表的な生産地区のワインから試してみるのがおすすめです。

ステレンボッシュ|南アフリカワインの中心地

出典:Amazon

南アフリカのワインの歴史のなかでまず注目されるのは、ステレンボシュ地区のワインです。ブドウの栽培にとって理想的な降水量と、水はけのよい土壌があり、南フランスのような地中海性気候の土地です。

ステレンボシュにある大学には、ワイン科があり、地域としてワインの生産にとても積極的であるのも特徴。生産されている品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノタージュ、シャルドネ、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨンブランなどです。

スワートランド|フルボディの赤ワインがメイン

西ケープ州のスワートランドは、フルボディの赤ワインを長く生産してきました。近年では、有機農法などを取り入れた白ワインや赤ワインも作られています。

スワートランドでは、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、ピノタージュなどのぶどうの品種が栽培されています。近年ではより凝縮感を高めた黒ぶどうの栽培も増えています。

パール|ワインづくりに適した気候

パールは、南アフリカの巨大都市であるケープタウンから50キロほどのところにある、フランスの文化を色濃く残している街です。パール・ロックという巨大な花崗岩塊のドームがとても有名。暖かい気候の土地で、ワインづくりに適した環境です。

南アフリカワインとして代表的な、シュナン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなどの品種を使ったワインを生産しています。

ロバートソン|コスパの高いワインを楽しめる

ロバートソン地区は、西ケープ州のほぼ中央に位置している、石灰岩土壌の土地で、ワインとバラの谷といわれる地域です。降雨量が少なく、夏は高温になる盆地の気候であるのが特徴。コストパフォーマンスの高い大きなワイナリーがあります。

生産されているワインは、シャルドネやソーヴィニヨンブランなどのオーソドックスな白ワインや、シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの赤ワインです。

ブドウの品種から選ぶ

南アフリカではさまざまな品種のブドウが栽培されています。品種によってワインの味わいが大きく変わるので、それぞれの特徴から自分好みのワインを選んでみましょう。

シュナン・ブラン|すっきり酸味のある白ワイン

出典:Amazon

南アフリカの国宝といわれているのが、シュナン・ブランです。白ワインの品種で、さわやかな味わいと、しっかりした酸味が特徴です。ワイナリーや気候条件によって、味わいの幅が広いのもシュナン・ブランの特徴です。

シュナン・ブランは、そのすっきりした酸味を活かして、サラダなどの前菜に合わせるのがおすすめです。しっかり味付けされた魚料理や肉料理も合います。

コロンバール|スパイスの効いた辛口白ワイン

コロンバールはフランス南西のガスコーニュ地方が原産の白ブドウです。フランスやアメリカ、南アフリカで栽培されていて、フランスではブランデーのコニャックやアルマニャックの原料として使われています。

コロンバールから作られる白ワインは、フルーティかつスパイシーな味わいが楽しめるのが特徴。甘口から辛口まで幅広くそろっています。

ピノタージュ|リッチでボリュームのある赤ワイン

ピノタージュは、南アフリカで生まれた赤ワインの品種です。ピノ・ノワールとサンソーが掛け合わされた品種で、ボリュームがしっかりしたフルーティーな味わいとスモーキーな香りが特徴です。

ピノタージュに合う料理は、ラムチョップや牛ステーキ、ブルーチーズやハード系のチーズなど。味と香りのハーモニーをたのしめます。

シラーズ|スパイシーで個性的な赤ワイン

出典:Amazon

シラーズは南アフリカで、シュナン・ブランの次に生産量が多い品種です。シラーズは栽培される地域の気候によって味わいが異なるのが特徴です。暑い地域では果実味のある濃厚なフルボディのワインに、涼しい地域ではスパイシーな風味が強いワインになります。

シラーズの単一品種ワインのほか、グルナッシュやムールヴェードルとブレンドした「ローヌブレンド」のワインもあります。

ヴィンテージワインもチェック

ワインは、生産年度によって、よし悪しが異なるので、間違いのない南アフリカワインを選びたいなら、ヴィンテージとなっている年度のワインを選ぶとよいでしょう。

どこの国でもワイナリーごとにヴィンテージ年は異なりますので、南アフリカワインでも同じですが、全体的には2017年、2015年、2012年、2009年などがヴィンテージ年です。

受賞歴のあるワインから選ぶ

国際的なワインのコンクールなどで受賞したことがある南アフリカワインもたくさんあります。多くのワインの専門家に評価されているわけですから、見どころのあるワインとして、試してみる価値があります。

南アフリカワインは、受賞したワインでも、高いコストパフォーマンスでたのしめるのもポイントです。

料理との相性で選んでみて

【エキスパートのコメント】

南アフリカのワインは比較的手ごろな価格なものや親しみやすい味わいのものが多いため、普段の食事のおともにされる方も多いのではないでしょうか。そのため、「どんな料理と合わせるか」といった相性のいい料理から選ぶというのもおすすめです。

たとえば、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーズなどの濃厚な味わいの赤ワインはボリュームのある肉料理、シュナン・ブランのようなふくよかな白ワインは、じゃがいもやクリームなどを使った料理とよく合います。このように、ワインにはそれぞれ相性のいい料理があるので、ワインを選ぶときの参考にしてください。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)