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【この記事のエキスパート】
アウトドア&旅ライター・編集者:大森 弘恵
オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。
現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。
趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。
ソロキャンプや自宅の庭でのBBQにちょうどいい卓上バーベキューコンロ。少人数でのファミリーキャンプやロースタイルキャンプにもぴったりです。スタンドタイプと比べて軽量・コンパクトなため持ち運び・保管がしやすいのが魅力。この記事では、卓上バーベキューコンロの選び方とおすすめ商品を紹介します。
高さ・サイズの目安
【エキスパートのコメント】
最初に使用するテーブルやイスの高さを考えましょう。現在のキャンプの主流は、背の低いチェアやテーブルを使うロースタイルです。テーブルの高さは30cm程度+チェアの座面は高さ30〜35cmが目安。一方、スタンダードなファニチャーは、テーブルの高さが70cm+チェアは50cm程度が目安です。
ロースタイルの場合、高さ30cmの卓上バーベキューコンロでも焼き面は見やすいですが、スタンダードスタイルの場合は、テーブルが座面よりも高いため、コンロの高さが30cmもあると圧迫感があります。したがって、スタンダードなファニチャーであれば、コンロの高さが20cm以内のもののほうが見やすく、作業もしやすいでしょう。
スタンダードな高さのチェアとローテーブルの組み合わせも見られますが、その場合はコンロが低くなりすぎて、かえって作業がしづらくなります。
卓上バーベキューコンロのサイズは、手持ちのファニチャーとのバランス、そして天板の面積などを考えて選びましょう。
卓上バーベキューコンロの選び方
それでは、卓上バーベキューコンロの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】燃料
【2】使用人数・用途
【3】準備や片づけのしやすさ
【4】テーブルの形
【5】本体の素材
【6】フタ付き
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】燃料をチェック
卓上タイプのバーベキューコンロは、火を起こす燃料によって大きく「木炭タイプ」と「ガスボンベタイプ」の2種類に分けられます。それぞれに特徴がありますので、しっかり確認しておきましょう。
木炭タイプ:遠赤外線効果でおいしく仕上がる
炭火で肉や野菜を焼くことができる木炭は、日本では定番の燃料です。遠赤外線効果で分厚いお肉も内部までしっかりと焼きあがるので、おいしく食べることができます。
その反面、食事前後の手間がかかるため、手軽に楽しみたいという人には負担が大きいと感じることも。木炭に火をつける作業や炭の片づけなど、本格的なバーベキューを満喫したい人に向いています。
ガスボンベタイプ:手軽でキャンプ初心者に
ガスボンベタイプは、アメリカなどのバーベキュー文化が根づいた国での定番タイプ。ガスコンロのメリットは、着火から消火までの手間が少なく、さらに火力調整がかんたんにできることです。「木炭タイプのデメリット」である火の管理や炭の処分などが一切なくなるため、気軽に楽しむことができます。
デメリットは遠赤外線効果が期待できないことや「バーベキューをしている感」があまり味わえないこと。前者は別途補助アイテムを使えば遠赤外線効果を加えられますが、後者は木炭ならではのメリットといえるでしょう。
【2】使用人数・用途をチェック
大人数でのバーベキューは楽しいものですが、網の面積が小さいと、肉を焼くスペースが限られてしまい手持ち無沙汰になることも。人数に合った網が置けるコンロを用意し、全員がリズムよく食べられるようにしましょう。人数と網の大きさの目安は以下のとおりです。
【 人数と大きさの目安 】
●2~3人…200×300mm
●4~5人…300×400mm
●6~8人…400×600mm
大きなコンロは持ち運びが大変という方は、小さなコンロを2つ使うのもいいかもしれません。
【3】準備や片づけのしやすさをチェック
【エキスパートのコメント】
楽しく食事をしたあとの片づけは意外とおっくうなもの。油脂が飛び、汚れがちな卓上バーベキューコンロは手軽に片づけられる仕様にかぎります。
木炭を使うタイプであれば、木炭の量が少なくて済むものや灰受けをかんたんに取り外せるものだと扱いやすいです。隅々まで手が届き、拭き取りやすい構造であることも大事なポイント。
炭を多く使うタイプでも、空気を遮断して途中で消火しやすいものであれば、灰になるまで待つ必要がありません。ガスボンベタイプなら、灰の片づけも不要です。
専用プレートは焦げつきにくい加工が施されているものが多く、片づけはいたってかんたん。ただし高温にしすぎると、加工がはがれやすくなるので注意が必要です。長く愛用するためには、交換パーツがそろっているものを選ぶのもポイント。
【4】テーブルの形をチェック
【エキスパートのコメント】
家族4〜5人でのファミリーキャンプでは、幅120cm程度の長方形のテーブルを使っている人が多く、たいていは、その中央に卓上バーベキューコンロをセットすることになると思います。その場合、丸や正方形の焼き面である卓上バーベキューコンロだと、端に座っている人の手が届きにくいという問題もでてきます。したがって、卓上バーベキューコンロは、テーブルの形に合わせて選ぶことが大切です。
使用するテーブルが長方形なら長方形の焼き面を持つコンロを、テーブルが正方形なら、正方形や円形の焼き面を持つコンロを選ぶとよいでしょう。
みんなでテーブルを囲み、それぞれが手を伸ばしやすいコンロを使ってバーベキューを楽しめるように気をつけたいポイントです。
【5】本体の素材をチェック
本体の素材もチェックすることで、アウトドアで映える食卓になったり、丈夫で長持ちするかもしれません。そのため、素材もしっかり確認しておきましょう。
スチール製:価格重視派に
スチール製のメリットは、安価で種類が豊富な点です。年に1~2回バーベキューをするという人や「これから本格的にはじめたいけどなにを買えばいいかわからない」という人は、スチール製のバーベキューコンロで使い勝手を確かめてみてください。買い替える前提で安価なものを購入するといいでしょう。
反対に、スチール製のデメリットは、サビやすく重たいこと。使用後のメンテナンスはもちろん、使用前にもさびていないかを確認しておきましょう。
ステンレス製:長く愛用したいなら
頻繁にバーベキューをする人はステンレス製がいいでしょう。サビつきにくくメンテナンスがしやすいので、きれいな状態を比較的長く保つことができます。一方で、価格は高めで使い捨て用ではないので、きちんと吟味してから選ぶようにしましょう。
スチール製と比較して軽いのも特長です。持ち運ぶ距離が長い場合も、ステンレス製の軽量タイプなら疲労が軽減されるので、純粋にバーベキューを楽しむことができるでしょう。
アルミ製:軽さを重視するなら
スチール製やステンレス製と比べて、価格が高く商品の種類は少なくなりますが、とくに軽さをもとめる方にピッタリ。なんといっても、ひじょうに軽いところが大きな魅力。遠出はもちろん、より気軽に持ち運びたい場合におすすめです。
またサビに強く、耐久性もステンレスと変わらないほど期待できるので、価格でなく性能や便利さを重視したい方は、選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょう。
調理の幅を広げたいならふたつきタイプ
バーベキューコンロは、食材を焼くだけのものとは限りません。ふたつきタイプを購入すれば、蒸し焼きや燻製(くんせい)など本格的な料理も作ることができます。
蒸し焼きなら、分厚いステーキも焦がさずなかまで火がとおり、外はカリカリ&なかはふっくらジューシーな仕上がりも可能です。
また、インドアでは敬遠されがちな燻製も、広いキャンプ場のような場所でなら煙もにおいも気になりません。アウトドアでふだん作らない料理に挑戦したいなら、ふたつきタイプを選ぶといいでしょう。