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【この記事のエキスパート】
山岳/アウトドアライター&プロデューサー:高橋 庄太郎
1970年宮城県仙台市出身。高校山岳部で山歩きを始め、早稲田大学卒業後は出版社に勤務。
その後、フリーランスのライターに。著書に『山道具 選び方、使い方』(枻出版社)、『テント泊登山の基本』(山と渓谷社)などがあり、近年はテレビ番組やイベントへの出演も増えている。また、アウトドアメーカー各社とのコラボレーションを行なう自身のブランド「SCREES」を立ち上げ、製品開発にも取り組んでいる。
アウトドアやちょっとした日常の作業用にあると便利なマルチツール。ビクトリノックスやレザーマンをはじめ多数のメーカーから発売されています。そこで本記事では、マルチツールの選び方、ユーザーのイチオシ、エキスパート、編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介。
マルチツールとは
マルチツールとは、一つで様々な作業をすることができるツールです。先端を変換させることで多様な使い方が可能となります。
幅広い用途で使うことができるのでアウトドアシーンでは手放せないアイテムです。また、最近では軽量でコンパクトな持ち運びがしやすいサイズのものまであるので、機能面としても十分に満足できるようになりました。是非記事を参考にしてあなたに合ったものを見つけてくださいね。
マルチツールの種類・タイプ
マルチツールを選ぶときに、ほかに知っておくといいポイントを紹介します。
登山・アウトドア用
何が起こるかわからない登山やアウトドアでは、汎用性の高いナイフやハサミの機能があるものを選ぶのがポイント。料理のために魚や果物を切る、怪我などの緊急時に布を切るなど、応用できるシチュエーションはさまざまです。
そのほか、缶きりやLEDライトがあると万が一の際にも対応できます。必須ではありませんが、重量やサイズを気にしないのであれば、これらが付属しているものを選んでみましょう。
旅行・自宅用
日常生活でふと気になるのが爪の伸び。一度気になるとそわそわして落ち着かない方も多いのではないでしょうか。
爪切りや爪とぎが付属しているものなら、その場ですぐにお手入れできます。マルチツールのひとつとして付属していれば、旅行先で爪が気になったときもササッと処理できますね。爪が気になって作業に集中できない、旅行が楽しめない、ということを防ぐためにあると便利です。
自転車・バイク旅用
自転車やバイク旅ではトラブルがつきもの。出発時には万全の状態でも、走行中の振動や衝撃によってねじがゆるむことはよく起こります。そんなときに便利なのがドライバーつきのマルチツール。
たとえば自転車では、ハンドル、ブレーキやマウントなど、パーツによってドライバーのサイズが異なります。ドライバーセットを持ち歩いてもいいのですが、使わないものも多いために荷物が増えてしまいます。そこで必要最小限のツールが用意されたマルチツールがあれば、荷物を減らしつつ何かあったときは即座に対処することができます。
マルチツールの選び方
それでは、マルチツールの基本的な選び方を見ていきましょう。
【1】自分に必要なツールをしぼりこむ
【2】使い勝手がいいものを選ぶ
【3】使いやすいサイズのものを選ぶ
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】自分に必要なツールをしぼりこむ
マルチツールを代表するメーカー、ビクトリノックスの『スイスチャンプ XAVT』がもつ機能は、なんと83! ただし、デジタルウォッチや高度計までついていて非常に興味深いですが、64mmの分厚さと351gの超重量。持ち運ぶには難ありです。
登山用として重要なツールは、以下の3つです。
1、ナイフ
2、ハサミ
3、プライヤー
ナイフは汎用性が高く、ハサミがあればパッケージの開封や怪我の際の応急処置などに便利です。さらに個人的には、プライヤーもあるとギア類の修理に非常に重宝します。必要なツールは使う人の用途や考え方次第です。
※プライヤー(はさんでつかめる・回せる工具)
【2】使い勝手がいいものを選ぶ
マルチツールのメインとなる形状は、大きく分けて下記の3タイプに分類できます。
・一つひとつのパーツを引き出して使う「アーミーナイフ」タイプ
・ハンドルを開いて使う「バタフライナイフ」タイプ
・薄型でコンパクトな「カード」タイプ
アーミーナイフタイプ(代表メーカーはビクトリノックス)はハンドルが比較的細身で携行性がよく、手の中での収まりも上々です。バタフライナイフタイプ(代表メーカーはレザーマン)は、太くなりますがプライヤーの機能などは利用しやすく、力を入れやすいのがメリットです。
カードタイプは薄型でコンパクトなので、ポケットや財布などに入れて簡単に持ち運ぶことができます。ただ、アウトドア用途としてはやはりアーミーナイフ状のものか、バタフライナイフ状のものが使いやすいでしょう。
【3】使いやすいサイズのものを選ぶ
ビクトリノックスを例にとれば、ハンドルには「スモール」「ミディアム」「ラージ」があり、それぞれの長さは65mm、91mm、111mm。小さい(軽い)ものは持ち運びやすいが扱いづらく、大きい(重い)ものは扱いやすいが持ち運びにくいというのが一般的です。使いやすさと携帯性は反比例しているといえるでしょう。ミディアムサイズは両方の面でバランスがよいので、使いやすいモデルが多いようです。
もちろん、搭載する機能が多いほど重くなりがちなため、本当に必要な機能を見定め、それ以外のパーツができるだけ含まれないのを見極められれば、厚みが少なくて軽いものを選べます。
携帯性を重視するならカラビナ付きのものを
マルチツールは、常に身につけておきたいもの。そこで、カラビナやキーホルダー付きのものを選べば、常に携帯しておくことができます。
ポケットに入れて携帯するならロック機能付きが安心
マルチツールはナイフなどの尖ったツールも内蔵しているため、万一のために刃物が飛び出すのを防ぐロック機能があると安心です。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)