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【この記事のエキスパート】
住生活ジャーナリスト:藤原 千秋
木質プレハブ系大手住宅メーカー営業職出身。
主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆して約20年。企画、広告等多様な業務に携わる。
TBS系『マツコの知らない世界』に1000種類の掃除グッズを試した主婦として出演。
プライベートでは三女の母。
トイレの頑固な汚れを落とすトイレ洗剤。酸性・中性・塩素系などの違いがあり、除菌や消臭など機能も様々。この記事では、トイレ洗剤の選び方のほか、おすすめの商品をユーザー、エキスパート、編集部から厳選して紹介。こすらないタンク置き型や泡スプレーも。チャート図に基づいたタイプ別診断も試してみてくださいね。
トイレ洗剤の選び方
汚れの原因と相性のよい洗剤の選び方を住生活ジャーナリスト・藤原千秋さんに伺いました。さっそくみていきましょう。
ポイントは下記の通り。
【1】中性 or 酸性 or 塩素系
【2】種類
【3】除菌・消臭・防汚など付加機能
【4】香り
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】汚れの種類に合わせて液性を選ぶ
トイレの便器の汚れは大きく3つあり、水垢・黄ばみ・黒ずみです。まずは汚れの原因や特徴を把握し、その汚れを落とすにはどんな洗剤が最適なのかを考えてみましょう。「中性」「酸性」「塩素系」の3種類があり、それぞれ特性に違いがあります。特徴についてもご紹介します。
全般的な汚れには便器を傷めない「中性」洗剤がベスト
トイレ掃除では便器以外にも、手洗いカランやハンドル、床、クロスなどさまざまな素材があり、それぞれ適した洗剤があります。「中性」洗剤の洗浄力は比較的おだやかなので、素手でも使用できるほど手肌にもやさしいのが特性です。
素材を傷めない程度の洗浄力のため、ついたばかりの汚れは落としやすく、毎日のトイレ掃除に向いています。
水垢や黄ばみには「酸性」洗剤が最適
水垢は、水のなかに含まれるカルシウムやマグネシウムが、尿石は、尿のなかに含まれるカルシウムがかたまったものです。これが便器や水栓などに付着して起こります。両方の汚れともアルカリ性なので、相反する酸性洗剤が最適となります。
「酸性」洗剤は洗浄力が高いため、毎日のトイレ掃除に使用していると素材を傷めてしまう可能性があります。使い終わったらすぐに洗い流すのが重要です。また、こびりついた尿石に効果を発揮するため、月1回の集中洗浄に使用しましょう。しかし、天然石タイルや金属類への使用は与えるダメージが大きいため、控えてください。
黒ずみ汚れには「塩素系」洗剤が効果的
トイレ掃除をさぼったら出てくる黒ずみ汚れの原因は「黒カビ」です。一度黒カビが発生してしまうと、通常のトイレ洗剤ではきれいに落とせません。しつこいトイレの黒ずみ汚れには、強アルカリ性の特性を持つ「塩素系」洗剤が効果的です。
ただし、「酸性」洗剤と混ざると有害ガスが発生するため、一緒に使用しないように注意してください。肌をいためてしまうため直接さわらず、ゴム手袋をして使うようにしましょう。
【2】掃除の仕方にあわせて種類を選ぶ
トイレ洗剤にはスプレータイプ以外にも、手洗いタンクに設置する置き型やスタンプなどさまざまなタイプがあります。便器に直接吹きつけるスプレータイプや粘度の高いジェルタイプなど、ご自宅のトイレに適したタイプはどんな商品なのか、それぞれの特徴をご紹介します。
粘着度が高い「液体タイプ」
トイレ洗剤で一般的によく使われているのが液体タイプです。製品によって洗浄力は異なりますが、特徴は粘着度が高くてドロッとした液体であること。粘着度が高いので便器の裏まで密着して、ゆっくりと汚れを落としてくれます。
粘着度の高い液体タイプはブラシが不要なものが多いので、掃除の時間も短縮可能です。トイレ掃除を少しでもらくにしたい方に向いています。
流すだけで洗浄できる「タンク置き型タイプ」
置き型タイプは、毎日のトイレ掃除から解放されたい方に使ってほしいトイレ洗剤です。トイレの手洗いタンクに置くだけで、使用後に流れる水に洗剤が溶け出し洗浄してくれます。ブラシでこすらずに洗浄できるので素材を傷めません。汚れがつきにくくなるため、黒ずみ汚れの予防としても使えます。
しつこい汚れに最適「泡タイプ」
粘度の高いジェルや泡タイプは、洗剤をしっかりと汚れに密着させることができるのがメリットです。フチの裏側や便器内側の側面、つるつるした表面など、液体では洗剤が流れ落ちてしまうところにも使いやすくなっています。
ジェルや泡が密着し、汚れに長時間薬剤を浸透させることができるので、汚れ落としの効果も高まります。
サッと拭きかけるだけの「スプレータイプ」
スプレータイプのトイレ洗剤は便器内に噴射して使います。スプレータイプは広範囲に吹きかけられますが、細かい部分まで掃除するのには向いていません。洗浄力は液体に比べると落ちるため、毎日トイレ掃除をする人に向いています。
またトイレットペーパーなどにスプレーを吹きかけることで、便器周辺を掃除できるので便利です。スプレータイプが1本あれば、トイレ掃除をすべて完了できます。
毎日の蓄積汚れを軽減してくれる「スタンプタイプ」
便器の内側にギュッと洗剤を押しあてて、ジェルタイプの洗剤を便器にスタンプするだけです。流すたびにスタンプした洗剤が流れて洗浄してくれるので、トイレ掃除の回数も減らせて便利。汚れだけでなく、香りが広がる商品もあるのでトイレのにおい対策も一緒にできます。
1回のスタンプで一定期間効果が持続するので、こまめに掃除ができない方、効率的に掃除をしたい方などに向いています。ただし、便器の形状によってスタンプする場所が違ってくるので、事前にチェックが必要でしょう。
見えない汚れは「タブレットタイプ」を
タブレットタイプのトイレ用洗剤は、錠剤をそのままトイレのなかに入れて使います。トイレブラシではとどかない、水たまりの奥にたまった汚れもきれいにできるのが特徴です。洋式にはもちろん、和式トイレにも使用できます。
トイレのなかの水たまりに入れてから、汚れを落とすために一定時間放置しなければいけません。就寝や外出前に使うとよいでしょう。
手軽な掃除アイテムの「ブラシタイプ」
ブラシタイプのものは、トイレ洗剤用のブラシとそれを固定するハンドルがセットになっている製品です。トイレ掃除をするときはハンドルの先端に洗剤つきブラシを差し込んで使います。
便器内をブラシで掃除したら、そのままブラシを外して洗い流せるのが特徴。汚れたブラシを便器内で流せるのであと始末の手間がなく、トイレ掃除がかんたんです。
【3】除菌・消臭・防汚など付加機能も注目!
掃除をした際に便や尿による汚れが取れるというものに加えて、水を使う場所ならではの水道水由来の汚れや、においのもとになるバクテリアを滅菌したり繁殖を防いだりするプラスアルファの要素がある商品を選びましょう。また、掃除のあと汚れが再付着しにくいような、コーティングの効果や消臭効果の有無も重視するポイントです。
【4】好みの香りを選ぶ
【エキスパートのコメント】
無臭・無香料のトイレ用洗剤・洗浄剤もありますが、どうしても便器内のにおいが立ちこめてしまいがちです。過剰な香りづけは、掃除によって得られる爽快な効果が半減してしまう傾向があると思います。
しかし、程よい香りや残り香のある洗剤は、掃除を行ったという証拠にもなるため、そのようなものを選ぶとよいでしょう。