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【この記事のエキスパート】
絵本専門士:高橋 真生

絵本専門士:高橋 真生

高校の国語科教員、公共図書館や学校図書館等の司書を経て、現在フリーランス。

絵本専門士・ライターとして、執筆を中心に、絵本や図鑑・日本の伝統行事の紹介、絵本講座、作文・自由研究・季節の手紙のワークショップなどを行う。

メインテーマは、「ことば」「学び」「暮らし」。食欲・物欲系の記事の執筆も多数。


いろいろなしかけが詰まっていて、開くたびにわくわくするしかけ絵本・飛び出す絵本は、赤ちゃんや子供にぴったりのプレゼント。興味関心や年齢に合った本を選ぶのがポイント。絵本専門士の高橋真生さんへの取材をもとに、おすすめのしかけ絵本・飛び出す絵本を紹介します。

しかけ絵本・飛び出す絵本の選び方

絵本専門士の高橋真生さんに、しかけ絵本・飛び出す絵本を選ぶときのポイントを教えてもらいました。しかけ絵本・飛び出す絵本を選ぶときは、次のポイントに押さえると楽しい絵本を選ぶことができますよ。

年齢に合わせて選ぶ

子どもが飽きずに楽しく読んでくれるようなものを選ぶためには、通常の絵本を選ぶときと同じように、年齢に合ったものを選んであげることがポイントです。年齢別に、おすすめの絵本の特徴を解説していきます。

0~1歳|手で触って楽しめるカラフルなものを

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このころはちょうど絵本デビューをする赤ちゃんが多い時期。内容が理解できなくても、絵がカラフルだったり、手で触る感覚を楽しめたりすると喜んでくれるものです。

そのため、1歳未満の子どもには、色が鮮やかで、手で触ってその感触を楽しめるしかけ絵本がよいでしょう。

また、なんでも口に入れようとしてしまう年ごろでもあるので、布製や装飾がシンプルな絵本を選んでください。

1~2歳|音が鳴るタイプや、動きがあるものを

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少しずつ言葉をしゃべれるようになってくる時期。かんたんでわかりやすいストーリーの絵本がおすすめです。

また、手先を使って自分で触る・引っ張る・叩くという動作もできるようになってくるので、少し複雑なしかけのものを選んであげてもよいでしょう。押したら音が鳴るタイプのものも喜んでくれるかもしれません。

ただし、まだ力の加減をコントロールできないので、絵本自体は丈夫なものを選んでください。

2~3歳|ストーリーが楽しめるものを

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言葉の発達が進み、相手が言っていることが理解できたり、お父さんやお母さんの言葉をまねして難しい言葉を使ったりするようになります。

絵本の内容もだいぶ理解できるようになってくるので、ストーリー性のある絵本を選んであげましょう。

絵本のしかけが少し複雑なものや、ストーリーが進んでいく要素になるようなものを選んであげてください。

4~6歳|登場人物の気持ちや関係がわかるものを

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4~6歳は、絵本の登場人物の気持ちを考えることができたり、絵本をある程度ていねいに扱えたりするようになってきます。そのため、登場人物の関係や気持ちを描いたような作品や、しかけが複雑な絵本を選んでみましょう。

少しずつひとりで文字を読めるようになる子も増えてくるころなので、学習要素のあるしかけ絵本も楽しく読めるでしょう。

大人|しかけが繊細で美しく、読み応えのあるもの

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大人がしかけ絵本を楽しむ場合は、自分の好みのものを選びましょう。

ストーリー性のあるものや、アート的な要素の強いものを選ぶと読み応えがあります。お気に入りのイラストの絵本やページを見つけたら、絵本のページを開いたまま部屋に飾ってみるのもおもしろいです。

好きなイラストレーターが描いたものや、くりかえし読むことで味わい深くなるものは、心に残る1冊になるはずです。

破損が心配なときは、単純なしかけの絵本を

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お子さんは、力を加減するのがあまり得意ではありません。夢中になると扱いが乱暴になったり、仕組みを知りたくて分解してしまったりすることさえあります。

ですから、しかけが壊れてしまうのが気になる場合は、穴があいていたりめくったりするような、単純な仕組みのしかけ絵本を選びましょう。

けれどお子さんは、大人が大切にしているのを見ているうちに絵本が大事なものであると理解し、その扱い方を学んでいきます。

壊れても補修しながら、しかけ絵本の世界をお子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)