フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と戦う女性に密着した『それでも私は生きてゆく』を、9日に放送する。

  • 『ザ・ノンフィクション それでも私は生きてゆく』より=フジテレビ提供

今回の主人公は、美怜さん(37歳)。8年前まで、好きな仕事でバリバリに働いていたが、難病のALSに突然襲われ、発病から3年で手も足も動かなくなってしまった。食事も排泄も、生活の全てを両親とヘルパーたちに介護してもらい、生活している。

ALSには有効な治療法がなく、医師は「呼吸器を付けなければ、あと3カ月の命」と宣告。やむなく、呼吸器を付けることを決断した。

しかし、彼女はへこたれない。お世話になった人たちに会うため、呼吸器を付けて飛行機に乗り沖縄へ向かう。そして、ALSという病気を世の中に知ってもらうため、全国を動き回るのだ。だが、それは限られた時間との戦いだった。

進行が進めば、目も閉じてしまい、全く外界とコミュニケーションが取れなくなる。美怜さんは、その“閉じ込め状態”になっても生き続けなくてはならないことを恐れていた。海外のいくつかの国で認められている「安楽死」が、日本では認められていないからだ。 発病から8年が経ち、顔の筋肉も動かせなくなっていき、表情を失った美怜さん。絶望の淵に立たされても、「幸せの瞬間」を求めて生きていく。

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