「大人になったら痩せるわよ」と小さいころ母親によく言われた。そんな言葉を信じ、特段運動をするわけでもなく、アラサーになった私の体脂肪は30%を超えた。社会人になり5年を過ぎても、週5日の外食は皆勤賞。決して「スポーツは友達」とはいえない私だが、そろそろ健康も考えなければと考えていた。そんな時知ったのが「jump one(ジャンプワン)」。トランポリンフィットネス専用スタジオだ。

  • 体脂肪30%超えのアラサー女子が、暗闇トランポリンを体験

    体脂肪30%超えのアラサー女子が、暗闇トランポリンを体験

「暗闇」「音楽」「トランポリン」と聞き、いわゆるウェイ系の楽しそうな空間を想像した私は、目の前にいた後輩を誘い一緒に行くことに。ジャンプの向こうに何があるのか、実際に体験してきた。

  • 「jump one(ジャンプワン)」銀座店

    「jump one(ジャンプワン)」銀座店

  • トランポリンフィットネス専用スタジオ「jump one(ジャンプワン)」

    トランポリンフィットネス専用スタジオ「jump one(ジャンプワン)」

トランポリンの効果って?

今回体験したのは、同スタジオで6月より開始する「モテ女子ボディメイク」プログラムの「Rj1 GirlsPop1(リズムジャンプワン・ガールズポップワン)」。婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』に出演した女子3名と共に開発されたもので、運動強度も難易度もレベル1とのことだが、なんと45分のレッスンで450kcal~800kcalも消費するそうだ。しかも聞けば、トランポリンの効果・効能はNASAでも立証されており、ランニングの1.7倍の効果が得られることから、近年はよくトレーニングにも取り入れられているのだとか。地面とは違い、トランポリンは柔らかいマットの上で行うため、衝撃を約85%カットし関節への負担も軽減。同時にバランスをとることで、自然と全身の筋肉を使って体幹も鍛えられるそうだ。

体験した日はコスメブランドM.A.Cによるスポーツシーンに似合うメイクアップショーも行われた。ショーには監修したバチェラー出演女子の3名(古賀あかねさん、柏原歩さん、福良真莉果さん)が登壇。「私の体脂肪の半分くらいだろうな」なんて思いながら、スタイルのいい女子を見て俄然やる気が湧いてきた。

  • (左から)古賀あかねさん、柏原歩さん、福良真莉果さん

    (左から)古賀あかねさん、柏原歩さん、福良真莉果さん

  • M.A.Cによるメイクアップショー

    M.A.Cによるメイクアップショー

どんなジャンプがあるの?

レッスンパートに入り、いかにも運動ができそうなウェイ系女性インストラクターが登場。まずはステップを覚える。基本的に使うのは4種類。

■ベーシックジャンプ
足を肩幅に広げ腰に手を当て、少しお尻を後ろに引き、お腹に力を入れてジャンプする。着地はかかとを意識して、上に飛ぶのでなく、頭の位置を変えないように足を使って飛ぶのがポイント。
■クローズジャンプ
膝や足をしっかりとくっつけジャンプ。内ももの引き締めに効果的だとか。バストアップ効果も見込めるよう胸の前で両手を合わせて行う。
■フレクション
足を広げてサイドステップを行い、片足ずつ引き上げる。腕は前から後ろに肩甲骨を動かすイメージで背中へ引き下げる。
■ウエストツイスト
手はハンドバーに添え、胸は正面。ウエストから下をひねりながら、対角線上に足をだす。右足が左前の時は左足を右後ろへ、左足が右前の時は右後ろへといった形で足を出し、体をひねっていく。最も強度が高いジャンプ。

音楽にはガールズヒップホップが使われ、思わず口ずさみたくなるものばかり。4種類のジャンプを曲に合わせて行っていく。

  • バチェラー出演女子の3名も体験

    バチェラー出演女子の3名も体験

いざ、スタート!

レッスンはストレッチから始まり、練習パートへ。 「おや、おかしいぞ」、はじまるとすぐに気づく異変。同じジャンプをしているのに、インストラクターと同じペースでできないのだ。私がジャンプを1回している間に、インストラクターは2回している。思わず後輩と目を合わせる。彼女も同じことを考えていたようだ。

一旦心を落ち着かせ、ジャンプ説明の時のことを思い出す。「ジャンプは上に飛ぶのではなく、下に飛ぶ、地面を押すことを意識」。ついでに前にいた体験者が「トランポリンの端を飛ぶと安定する」と話しているのが聞こえてきた。仕事同様、何事もトライアンドエラーだと思いすぐにやってみる。私が吸収し取り入れるのが早いのは、脂肪だけではない。すぐにコツを掴み、インストラクターのスピードに追いついた。安心していると、2曲の練習パートが終了。この時点で意外ときつい。息も上がっている。やり遂げられるのか、体脂肪30%のこの体よ。

  • より激しさを増すレッスン

    「ジャンプは上に飛ぶのではなく、下に飛ぶ、地面を押すことを意識」

より激しさを増すレッスン

メインパートに入ると、部屋は一層暗くなり、音量も爆上がりする。まるでクラブにきているようだ。気分もあがりさらに戦闘態勢へ。

「(インストラクター)アユレディー?」「(私たち)イェー!」、「(インストラクター)アユレディー???」「(私たち)イェー!!!」。スタジオの一体感がうまれる。

3曲、4曲、5曲と曲が進んでいく。息があがり、汗もでてきた。さすがに少し休みたいと思っているとしっとりした曲が。「助かった」と思いつつ、スロービートなリズムに合わせ自分に酔いしれながら左右前後に揺れる。

しかし本番はここからだった。アップテンポの曲が流れだし、再びジャンプの嵐。インストラクターの声が響き渡る。「ドントストップ!ドントストップ!」「ジャストドゥイット!」。ジャンプするたびに揺れる脂肪を感じながら私は飛び続ける。汗だくだ。足もあがらなくなってきた。そんな時周りを見渡すと、飛び続ける生徒たちが目に入った。同じ空間で、同じ音楽を聴き、同じ動きをする。私はスタジオの一体感に不思議と仲間意識を感じた。「みんながいるから頑張れる」そう思い私は飛び続ける。

最終的に10曲以上飛び続け、45分のレッスンが終了。みんな自然とクラップ(拍手)した。

追い込んだ先にみえたもの

久しぶりに体を動かし得たものは、大量の汗はもちろん、達成感と爽快感だ。ジャンプするたびに日頃のストレスが飛んでいく感覚すらも湧いてきた。体脂肪30%なんてすぐに減るに違いない。

何事にもトライし、吸収し、継続する。仕事もダイエットも同じである。ちなみにこのあと、後輩としっかりビールを飲んで帰ったのは言うまでもない。