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【この記事のエキスパート】
ペット・ケア・アドバイザー、ドッグライフカウンセラー:土井 晴人
1962年金沢市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
愛犬ブラッキー(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)が5才のときに尿路結石症を患ったことがきっかけでペット・ケア・アドバイザー(愛玩動物飼養管理士)1級資格を取得(2000年)。
コラムやラジオでのペット・ケア・アドバイスのほか、駒澤大学総合教育研究部日本文化部門で「非言語コミュニケーション」の非常勤講師(授業終了)を務め、小型犬向けの犬のしつけ教室では11年間で約1,000匹の犬のしつけに携わる。
先代犬ブラッキーが12才のとき変形性脊椎症にかかり下半身不随状態に。
その後、2年半の完全介護生活を送り犬の介護の厳しさを経験(2007年 永眠)。
2010年よりトイ・プードルの小夏と暮らす。
2014年、ドッグライフカウンセラーの資格を取得。
犬のしつけは犬を自分に服従させたり制御して調教するのではなく、犬の意識を育てて考えるチカラを身につけさせることが大切と痛感。
座右の銘は「意識が変われば 景色が変わる」
犬用のサークル(ケージ)は、愛犬がリラックスして休む場所として、飼い主と居住スペースを分けるためなど、犬を飼う上でなくてはならないものです。本記事ではそんな犬用サークルの選び方とおすすめ商品を紹介していきます。
ドッグライフカウンセラーが解説
「サークル」と「ケージ」の違い
ドッグライフカウンセラーである土井晴人さんに、「犬用サークル」と「犬用ケージ」の違いを教えていただきました。
【エキスパートのコメント】
サークルは愛犬のコアテリトリー
犬用サークルの検索ワードは「サークル」か「ケージ」か迷ったことがあるという方、多いのではないでしょうか?
一般的に、ケージはカゴのように天井があるタイプを指す場合が多いです。英語のcage(カゴ)からきています。一方、英語のcircle(円)が転じて「囲み」という意訳をもとにサークルは天井がなく囲むことを目的にしたものとするお店が多いです。
個人的にはカゴは閉じ込めるというイメージが強いので、「家族」である愛犬にはサークルという呼び方の方が適していると感じますが、どちらにしても犬のサークル(ケージ)はいわば愛犬の住まう場所。安心して過ごせるものを選びましょう。
この記事では、土井晴人さんの見解のもと、天井があるものもないものも「サークル」として紹介していきます。
犬用のサークルの選び方
ドッグライフカウンセラーである土井晴人さんに、犬用のサークルを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
【1】掃除の手間で選ぶ
【エキスパートのコメント】
サークル内が汚れたときに掃除がかんたんだとラク!
トイレのしつけがうまくいかず、粗相(そそう)を頻繁にする場合は天井のないサークルを選ぶといいでしょう。天井がないサークルのメリットは、サークルの中に入れたトイレトレーやベッドなどを上から出し入れできることです。
粗相したときに素早くなかのものを取り出せるので、ベッドが汚れた場合に掃除がかんたんにできます。
ただ、商品によっては天井がないものはサークルの囲いが安定せず、犬が動くたびに揺れてガタガタと音を立てるものがあるのでご注意ください。
実物を見て、少し揺らして音が出るかを確認するのが一番いいのですが、実物に触れない場合は、レビューをチェックして書き込みがあるかどうかをチェックすることをおすすめします。
【2】脱走を防止するためには
【エキスパートのコメント】
ジャンプ力のある犬には天井のあるサークルを選ぼう
トイ・プードル、ジャック・ラッセル・テリアなど、ジャンプ力がある犬は自力でサークルから飛び出すおそれがあります。
これらの犬種のすべての犬がジャンプに長けているとは限りませんが、子犬が成長するにつれ突然ジャンプするようになる場合があるので、子犬のときから天井付きサークルの利用をおすすめします。
また、留守中にサークルから脱走した場合、誤飲誤食をはじめ、家具をかじられたり電気コードを噛んで漏電や感電など、命に係わるトラブルの発生の危険があります。
そういった不幸な事故を防ぐためにも、ジャンプ力のある犬には天井のあるものをお選びください。
【3】扉のタイプで選ぶ
【エキスパートのコメント】
手前に開くタイプとスライド式、どちらも一長一短
サークルの扉はおおむね手前に開くタイプかスライド式に分かれます。どちらを選んでも一長一短があります。
たとえば、手前に開くものはほとんど音がせず扉の開閉ができますが、スライド式は扉を横に移動する際に音が出ることも。
また、手前に開くタイプは扉が180度まで開ききるまでサークルの手前にものを置くことができませんが、スライド式は手前にものを置いていても開閉ができます。
ベッドやトイレシートの交換は手前にそれらを置いて作業ができるスライド式が便利です。なお、手前に開くタイプは安全のために180度開ききった状態をフックなどで固定できるものをお選びください。固定しておくとはずみで扉が動くことがないので安心です。
【4】「犬の住まい」の用途以外で選ぶ
【エキスパートのコメント】
生活の場もしくは一時避難、利用の目的によって選ぶ
一般的にサークルは犬の住まいとして使うケースが多く、サークルのなかにトイレトレーやベッド、水飲み器を入れることが多いです。
また、リビングが広い場合や部屋のひとつを愛犬用に使うなどの場合は、ある特定のエリアのみを自由に動けるように「囲い」として使うサークルもあります。
たとえば、お客様が来たときにその囲いのなかに犬を入れて行動を制限したり、住まいとして使っているサークルを掃除するときに、一時的に犬をその囲いのなかに入れておくなどの利用ができます。
犬を安全な場所に移す方法としてはキャリーバッグやクレートでも代用ができますが、なかに入ると視界が遮られるものより、飼い主の姿が見えるサークルのほうが犬は安心するでしょう。
エキスパートのアドバイス|犬用のサークル選びに迷ったら?
【エキスパートのコメント】
犬の住まいとしてサークルを選ぶときは、犬種の特徴や愛犬の性格をよく理解したうえで、愛犬にとって安心できる場所になるものを選びましょう。
たとえば、奥手でビビリな犬の場合はサークルを歩くたびに音が出るものは避けた方がいいですし、トイ・プードルなどジャンプ力がある犬は、脱出しないように天面のあるものを選ぶことが大切です。
犬を一時的に入れたり避難させるためにサークルを使う場合は、設置と片づけがかんたんなものが便利。サークルは犬にとってのコアテリトリーです。「自分がここにいれば安心で安全だ」という場所になります。