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【この記事のエキスパート】
文房具ユーザー:他故壁氏(たこかべうじ)
文房具トークユニット「ブング・ジャム」のメンバー。
文房具ユーザーとして数多くの文房具に触れ、その便利さを世に伝えたいと切望する。
筆記具と紙、その周辺の文房具を中心としたパーソナル文具全般に興味がある。
コレクターではないので所有点数は多くないが、文房具は買ったら必ず試す。
練り消し(練り消しゴム)は、デッサンやスケッチの際に紙や画材を汚さず修正できるのが特徴。アートで使う白い練り消し以外に、ダイソーなどの100均では色・香り付きで子どもが遊べるタイプも販売されています。この記事では、練り消しの選び方とおすすめ商品をご紹介します。
練り消しとは
練り消しゴム(通称:練り消し)は、粘土のように柔らかく、形状を変えられる消しゴムのことです。
引っ張って伸ばすこともでき、さらにちぎって小さく分断することもできるという特徴があります。おもちゃとして遊べるものや、デッサンで使用できるものなど、いくつかのタイプがあります。
練り消しのメリット
本項では、練り消しを使用するメリットもご紹介いたします。
●紙を傷付けずに文字を消せる
一般に流通しているプラスチック消しゴムの場合、紙の表面に摩擦を起こして文字を消していきます。しかし、練り消しを使用した場合、コロコロと転がすように文字を消すため、摩擦が起きにくく、紙を傷付けずに消すことができるというメリットがあります。
●画材を汚さずに消すことができる
デッサン用の場合も有効。鉛筆などで書いたイラストなどはプラスチック消しゴムで消すと鉛筆の炭が広がってしまいますが、練り消しを使うと、部分を消すだけでなく、炭をくっつけて消すことが可能。画材を汚さないように修正するのにもおすすめです。
●イラスト表現にも使用することができる
消すだけでなく、イラストの表現としても使用できます。例えば、練り消しで細く薄く消すことで光の線が入ったような表現になったり、押し当てることで、ぼかしなどの表現も作ることができます。
さまざまな使い方ができるからこそ、とても人気のある文房具です。
練り消しの種類・タイプ
【エキスパートのコメント】
練り消しは、用途により二種類に大別できます。ひとつは、デッサン用に鉛筆や木炭の描画を消すための練り消し。こちらは「練りゴム」と呼称されることも多く、多くがビニールパッケージによる簡易包装がなされています。
もうひとつは、主に小学生が使用するためのホビー用練り消し。香りがついていたり、色が華やかだったり、そのバリエーションは数え切れないほどです。単純に「練り消し」で検索してしまうと、その両方がヒットします。
使用用途に合わせた選択が重要です。
デッサン用の練り消し(練りゴム)
【エキスパートのコメント】
デッサン用練り消しは、消す場所の大きさによって使いやすい大きさにちぎってから練り、描画部分をトントンと軽く叩き、汚れを吸着させて使います。消え具合が悪くなったり全体が黒く汚れ始めたりしたら、取り替えどきです。
消え具合と、紙面に貼りつく粘着具合、そして練ったときの硬さが、製品を選ぶポイントになります。
ただし、これは個人の感覚による部分がとても大きく、練り消しの個体性能というよりは好みの問題になります。そのため「この製品なら大丈夫」「間違いなくベストバイ」と言えないのが現状です。
まずはひとつ試しに使ってみて、自分の感覚に合わなかったら別の製品を試すのがよいでしょう。
ホビー用(子ども用)の練り消し
おもに子どもが楽しんで使用するためのホビー用練り消し。香りがついていたり、色が華やかだったり、そのバリエーションは数え切れないほどです。単純に「練り消し」で検索してしまうと、その両方がヒットします。
基本的に、ホビー用練り消しは一般筆記用の消しゴムに比べ消字率が落ちます。感覚的にはほとんど消えない、と言っても過言ではありません。メーカーによっては、パッケージにはっきりと「この練り消しは字を消すことに適していません」と記載しているほどです。
ホビー用は、鉛筆の線を消すのではなく、練って楽しく遊ぶことを主眼に選んでください。
こちらのページではデッサン用の実際に消える練り消しを中心に選んでいるので候補は少ないですが、おとなが知らない練り消しの進化をご紹介いたします。
練り消しの選び方
字や絵を消すだけでなく、さまざまな用途がある「練り消し」。多用途な分、使い方によってどんな製品がよいのかわからず、選ぶのに迷ってしまいますよね。そこでここからは、選び方のポイントをご紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】消しカスが出ないか
【2】硬さ
【3】ベタつかないか
【4】しまえるものやケースが付いているか
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】消しカスが出ないかチェック
基本的に練り消しは消しカスを出しません。使い方も、一般の消しゴムのようにゴシゴシこするのではなく、汚れを巻き込むように押しつけたりトントンと軽くたたきつけたりして汚れを巻き取ります。
しかし、なかには消しカスが出るタイプもあります。とくに、トレース台は消しカスが付着すると、トレースしたい絵の線が見えにくくなりとても困るもの。
トレース台で使う練り消しを選ぶときは、消しカスが出ないことを、口コミなどで確認してから購入しましょう。
【2】硬さをチェック
一般的に硬い練り消しはハイライトの効果があり、やわらかい練り消しはボカシの効果を出しやすいです。表現したい効果によって、硬さを選択するという方法もあります。
硬さの違う練り消しを複数持つ、あるいは、複数の練り消しを混ぜ合わせて自分好みの硬さにするなど、硬さと効果の関係を自分なりに試すことも可能です。
【3】ベタつかないかどうかチェック
デッサンなどで使用している際、ベタつくと完成度に支障が出ることもあります。そのため、できるだけベタつかないものを選ぶようにしましょう。
ベタベタしない一つの基準としては、硬さです。柔らかいものはベタつく傾向にありますので、少し固めのものを選ぶと、ベタつく可能性も低いでしょう。
また、ベタつきを抑えるパウダーを使用しているものも選択肢のひとつです。しかし、パウダーが紙に付着し、デッサンがしにくくなる場合もあるため、注意しましょう。
【4】しまえるものやケースが付いているか
練り消しは、そのまま放置しておくと小さなゴミやカスが付いてしまいます。また、乾燥すると練ってもすぐに切れてしまうようになります。
練り消しをしまえるものか、専用ケースが付いているものを選び、品質をたもって保管しましょう。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
まずはひとつお試しください
何度も申し上げますが、人の好みは千差万別です。練り消しに関心がおありでしたら、まずはひとつ、お試しということで上記のどれかを買って使ってみてはいかがでしょうか。
あと、使用後の収納方法は注意が必要です。チャック袋やケースを用意していないメーカーの製品は、収納や持ち運びに気をつけましょう。特に粘っこい練り消しは裸でペンケースなどに入れておけませんので、ご注意ください。
また、ご自分のアトリエや作業机などがあり、つねに練り消しを置きっぱなしにしていい方なら、むしろプラスチックのパッケージなどは無用のものかもしれません。