Googleは3日、2019年2月にベータ版をリリースした聴覚障害者向けの音声文字変換アプリ「Live Transcribe」を正式提供した。Live Transcribeは、スマートフォンのマイクから拾った音声をそのままテキスト変換する、音声文字変換アプリ。話し言葉をほぼリアルタイムでテキスト化でき、70を超える言語・方言に対応している。

  • 音声文字変換(Live Transcribe)アプリ正式版。記録されたテキストを長押しするとポップアップメニューが表示され、ここでテキストがコピーできる

正式リリースにともなう機能追加として、記録したテキストの保存(最大3日間)、そしてテキスト長押しで出現するメニューから、文字の選択、コピー、貼り付けが可能になった。これより本来の目的である聴覚障害者だけでなく、たとえば講義を聴講する学生や、会議に出席する会社員など、幅広い層・用途で使いやすくなっている。また、同メニューから、選択したテキストを翻訳する機能も搭載された。

このほか、犬の鳴き声やドアのノック音などの環境音を認識し、アプリ上に視覚化して表示する機能も搭載された。