小田急電鉄はこのほど、同社が提供するオープンな共通データ基盤「MaaS Japan」に鉄道会社と他の交通サービス事業者など5社が新たに参画すると発表した。JR九州と遠州鉄道、日本航空、JapanTaxi、ディー・エヌ・エーが参画する。
「MaaS Japan」は、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の実現に向け、小田急電鉄がヴァル研究所の支援の下、開発しているデータ基盤。鉄道、バス、タクシーなどの交通データや各種フリーパス・商業施設での割引優待をはじめとした電子チケットの検索・予約・決済などの機能を提供できる。小田急電鉄が今後開発するMaaSアプリだけでなく、他の交通事業者や自治体などが開発するMaaSアプリにも活用できる日本初のオープンな共通データ基盤として開発している。
今回の合意にもとづき、JR九州と遠州鉄道の運行情報・施設情報、乗車券・特急券・企画乗車券など一部情報を「MaaS Japan」に提供し、小田急電鉄のMaaSアプリ上での情報表示や商品の予約受付・販売などをめざす。
日本航空も運航情報を「MaaS Japan」に提供し、小田急電鉄のMaaSアプリ上で検索結果が表示できるようにするほか、将来的には他の交通事業者や自治体などが開発するMaaSアプリでも同様に運航情報を表示できるよう検討する。
JapanTaxiとディー・エヌ・エーは、両社が保有するタクシー配車システムと「MaaS Japan」を接続し、小田急電鉄のMaaSアプリ上でシームレスにタクシーの予約・配車・決済サービスができる環境の構築をめざす。将来的には、他の交通事業者や自治体などが開発する MaaSアプリにおける同様のサービス展開を検討するとしている。