アイドルグループ・SUPER☆GiRLSの元メンバーで女優の浅川梨奈が1日、都内で行われた主演映画『黒い乙女Q』の公開記念舞台あいさつに、共演の北香那、三津谷葉子、メガホンをとった佐藤佐吉監督とともに登壇した。

  • 左から、三津谷葉子、浅川梨奈、北香那、佐藤佐吉監督

本作は、第56回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式出品された映画『極道恐怖大劇場 牛頭GOZU』や話題作『麻雀放浪記2020』で脚本を務めた佐藤佐吉氏がメガホンをとる新感覚オリジナルホラーで、養護施設で育った孤児の少女が、裕福で優しい一家に引き取られ生活するが、周囲にひた隠しにしている家族のとある"秘密"を知ってしまったことにより、数奇な運命に巻き込まれてしまうストーリーとなっている。

養護施設で育った孤児で、裕福な宇田家に引き取られた主人公・芽衣を演じた浅川は、本作への出演のオファーをもらった際の心境を尋ねられると「すごく面白そうなお話だなと思って、好きな世界観の脚本だったので、この脚本の中で生きるのはすごく楽しみだなと思いましたし、嬉しいなって率直に思いました」と声を弾ませ、「Qが伏線、A(8月16日公開の後編)が回収、謎と答えっていう風になっているんですけど、個人的に2部作品で解決していくというものをやったことがなかったので、そこも楽しそうだなと思いましたね」と笑顔を見せた。

また、ホラー作品を初めて撮ったという佐藤監督は、演出をする際に意識した点を聞かれると「誰も見たことがない怖い映画に挑戦しようと思ったんですけど、いろんな映画を徹底的にパクりました」と冗談っぽく話し、「僕もホラーが好きなので、溜まりに溜まったものを小出しにしようと思いました。オマージュというよりは、完璧なパクリです」と続けると、浅川は「やめてください。最前列に記者の方がいっぱいいるんですよ」とツッコミを入れて会場を沸かせた。

それでも佐藤監督は「カメラマンさんにも、『このシーンはこれで行きます』って言って、(参考にした作品の)映像をiPhoneで見ながら撮影しました。だからホラーシーンは完璧です」と続けて、「今日イチの笑いを取っていくのやめて下さいよ(笑)」と浅川を苦笑させたが、「でもね、映画で見たらこんなもの見たことないって思うと思います」と仕上がりに自信を覗かせた。

さらに、ホラーな出来事について浅川は「この作品なんですけど、スケジュールがなかなかで(短くて)、前編後編を6日間で撮ろうっていうのが1番のホラーなんじゃないかなと思います」と吐露して笑いを誘い、「ゴールデンウィーク明けに特報を出して情報解禁したのに、5月末に公開って…震えました。ホラーだと思いました。それでもこのクオリティーで、(後編の)Aもできているというのは、いい意味でホラーだなと思いますね」と目を丸くしていた。後編となる『黒い乙女A』は8月16日(金)より公開。