「10連休は長すぎる」という声も多かった2019年のGW(ゴールデンウィーク)。こういった長期休暇明けには、「会社に行きたくない」「あの人が会社に来なくなった」といった声も多く聞こえてきます。本稿では、マイナビニュース会員へのアンケートを元に、実際にあった欠勤理由や、皆さんが日ごろ実践しているモチベーション維持の方法を紹介します。

  • あれ、あいつどこいった?休暇後に戻ってこない人たち

    あれ、あいつどこいった?休暇後に戻ってこない人たち

今回、20~50代男女500名へアンケートを実施。「長期休暇後に会社に行きたくないと思ったことがあるか」質問すると、実に90%の人が「ある」と答え、その内52%の人が「実際に会社を 休んだ/退職した」ことがあるという結果になりました。会社員の9割が、「休み明けの出社モチベーション問題」を感じているようです。

  • 約9割の人が休暇後に会社に行きたくないと回答

    約9割の人が休暇後に会社に行きたくないと回答

休暇後に会社を休んだ言い訳とは?

「仮病を使って休んだ」(42歳男性)、「家族が病気になったと嘘をついた」(53歳女性)、「食あたりを起こしたと嘘をついて欠勤」(39歳女性)、「自身の体調不良」(27歳男性)、「行きたくないと思うと本当に体調が悪くなって熱が出たりするので意外と気軽に休んでしまう」(47歳男性)

圧倒的に多かった欠勤理由は「仮病」。中には、会社に行きたくないと思いすぎて、本当に体調が悪くなった人や、鬱になりそのまま退職したという人もいました。次いで、多かった理由は「親族の体調不良」や「冠婚葬祭」など身内にまつわるものでした。

「休暇後に部下や同僚が来なくなったことはありますか?」という質問には、74%の人が「はい」と回答し、その際の欠勤理由で多かったのは「無断欠勤」と「体調不良」。理由はどうあれ、休みの連絡を入れるだけマシなのでは…と感じてしまうアンケート結果となりました。

  • 休暇後に部下や同僚が来なくなったことがある人は約7割

    休暇後に部下や同僚が来なくなったことがある人は約7割

休暇明けの欠勤後、会社へ復帰?それとも辞める?

休暇明け欠勤をした人に、その後の対応を聞いてみました。

「次の日から普通に出社」(44歳女性)、「有給を続けた」(50歳男性)、「特に何もしなかった」(27歳女性)、「就職活動して新しい会社に入社」(43歳男性)、「退職して実家を継いだ」(35歳男性)

「翌日にはいつも通り出社をした」という回答が1番多くありましたが、「そのまま有給を使い切るまで休んだ」「転職活動をして違う会社に入社した」などという回答も見られました。

翌日に出社したという人の中には、「何事もなかったように出社」した人もいれば、「罪悪感でいつもより集中して仕事に取り組んだ」人もいるようです。

その他、気持ちの整理やモチベーションが復活しないまま、「とりあえず気合いで会社に行く」という回答も多くありました。

休暇後の出社モチベーションをあげるコツ

「会社に行きたくない」という気持ちが強くなってしまう休暇明け。出社の「モチベーション対策として何かしていますか?」という質問には、43%の人が「はい」と回答。では、皆さんどのような対策をとっているのでしょうか。

■美味しい食事や楽しい予定でモチベーションアップ

「月曜日の朝は豪華な外食OKにする」(31歳男性)、「ランチや飲み会などの予定を入れる」(51歳女性)、「仕事先の美味しい店の予約を入れる」(26歳男性)、「楽しいイベントの予定を週末に入れる」(29歳男性)、「仕事後に飲むビールをハイクラスの物にする」(37歳男性)

「休暇明けの日はいつもより豪華な食事をとる」ことや、「次の週末に楽しい予定を入れてモチベーションを上げる」という回答が多くありました。普段は行かないお高めのランチなんかは、気分転換にもなるのでいい対策かもしれません。

■仕事のスケジュール調整で対策

「休み前にできる限り休み後の仕事の準備を終わるようにする」(41歳女性)、「休暇前に出勤した後の仕事の優先順位を決めて付箋紙に書きPCに張り付けておく」(53歳男性)、「外回りを多く入れる」(44歳男性)、「月曜日午前中に打ち合わせを設定する」(54歳男性)

40~50代に多く見られたのは、仕事のアポや作業を明確にして休暇を迎え、休み明けからスムーズに仕事がスタートできる状態にしておくというもの。「出社せずに顧客先へ直行する」といった回答も多々ありました。社会人経験が長いからこその対策、参考にしたいものです。

■趣味やランニング、恋人にも助けてもらう

「好きなアーティストのライブなどでモチベーションを保つ」(53歳男性)、「アニメを見る」(26歳男性)、「ヨガなど体を動かしてスッキリして気合いを入れる」(38歳女性)、「ランニングしてテンションをあげる」(57歳女性)、「音楽や映画鑑賞、趣味に没頭する」(44歳男性)、「彼女に泊まりに来てもらう」(40歳男性)

趣味に没頭したり、体を動かしたりして、仕事への活力を得るという回答も多くありました。中には恋人と過ごす時間でリフレッシュをするという回答も。気分転換や気持ちを高揚させる時間はモチベーション対策に大きく役立つようです。特にランニングや音楽を聴くという回答が多かったので、趣味が欲しい!という方は参考にしてみてはいかがでしょうか。


以上、マイナビニュース会員へのアンケートによる「休暇後の欠勤や退職エピソード」と「休暇明けのモチベーション対策」をご紹介しました。 ほとんどの人が患った経験のある休暇後の「会社に行きたくない病」。処方箋は人それぞれ。自分に合ったモチベーション対策で、休暇後の社会復帰を楽しみにしたいものです。

調査時期:2019年5月25日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:20~59歳の男女512名
調査方法:インターネットログイン式アンケート