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【この記事のエキスパート】
エキゾチックアニマルの専門医~犬猫以外のペットドクター~:霍野 晋吉(つるの しんきち)

エキゾチックアニマルの専門医~犬猫以外のペットドクター~:霍野 晋吉(つるの しんきち)

皆さんはじめまして、私はエキゾチックアニマル専門獣医師の霍野(つるの)と言います。

えっ、エキゾチックアニマルって言葉知りませんか?ウサギやハムスター、インコやカメなどの犬猫以外のペットを指します。

23年前に日本初の専門病院である『エキゾチックペットクリニック』を開業しました。症例数は月に400件を超えているベテラン獣医師です。他にもエキゾチックアニマルのセミナーも企画し、沢山の医療や飼育の書籍を執筆しています。

もっとエキゾチックアニマルの情報を知りたい方は、【Dr.ツルのエキゾチックアニマル情報室】をご覧になってください。専門獣医師によるサイトですので、他にはない病気の記事も多く、とても役にたつこと間違いなしです。

ウサギの専門家による【一般社団法人日本コンパニオンラビット協会】の理事長としても、2020年10月から活動をします。こちらも、ウサギ好きな方は必見ですよ。ウサギの検定を受けてみませんか?

エキゾチックアニマルに関することは勿論のこと、ご縁を感じた方がいましたら、いつでもお声かけてください。


爬虫類は種類ごとに食性が異なるため、コオロギなどの昆虫やミミズから野菜、マウスまで餌の種類も豊富です。また、同じ種類であっても個体ごとに好みが違います。そんなときに心強いのが総合栄養食です。この記事では、爬虫類用の総合栄養食とおすすめの商品をご紹介します。

肉食系・草食系・雑食系など
爬虫類に必要な栄養素とは?

爬虫類は肉食系、草食系、雑食系と大きく分類できます。それぞれ飼育方法は異なり、不足しがちな栄養素も違います。以下でそれぞれの爬虫類に対して必要な栄養素、割合などについてご紹介します。

【肉食系】
昆虫類や脂肪分の少ない肉などを食性に合わせて与えることが一般的ですが、昆虫類はカルシウムやリンが不足しがちなので補う必要があります。また、定期的にビタミン、ミネラルも加えましょう。

【草食系】
一般的に市販の野菜などを与えますが、野菜の種類によってはカルシウム、ミネラル、ビタミン、たんぱく質が不足してしまいます。野生の状態を再現するには、カルシウムを多く含むものを与えるのがポイント。また、カルシウムとリンの比が4~5対1となるのが理想的です。

【雑食系】
なんでも食べるため飼育しやすいというイメージを持ってしまいますが、バランスよく与えることが大切です。雑食系の中でもリクガメ類は水分不足になることもありますので、水分を含ませた餌を与えて補うようにしましょう。

爬虫類の餌の選び方

エキゾチックアニマルの専門医である霍野晋吉さんに、爬虫類の餌を選ぶときのポイントを教えていただきました。本記事では爬虫類の餌のなかでも、総合栄養食にしぼってご紹介しています。プロがどんなところに注目しているのか、ぜひチェックしてみてくださいね。

草食系爬虫類は野菜と総合栄養食のバランスに注意
爬虫類の餌は個体の特性に合わせて選ぶ

爬虫類の餌には生き餌や冷凍餌、栄養素が入った固形のペレット、総合栄養食などがあります。また、餌には草食系爬虫類用と肉食系爬虫類用といった具合に、ペットの嗜好性に合わせて選ぶ必要があります。ここでは、それぞれの選び方のポイントを草食系用と肉食系用とに分けてご紹介します。

草食系爬虫類には野菜・果物の栄養素をバランスよく

出典:Amazon

リクガメやイグアナなどの草食の爬虫類には、栄養バランスのいい野菜文字列を主食として与えます。

しかし、飼育環境下では、どうしても必須の栄養素が不足がち。とくに不足しがちなのがカルシウムと食物繊維です。草食系の爬虫類の総合栄養食も繊維質が足りておらず、デンプン質が多いことにより消化に影響が出る可能性も。繊維質の不足は便秘に繋がります。草食系の爬虫類に与えるペレットには、野菜や果物に含まれる栄養素をバランスよく摂取できるものを選びましょう。

ただし、草食系爬虫類のなかでも、多く必要となる栄養素が異なる種のものもいます。たとえば、グリーンイグアナはタンパク質をより多く摂取する必要があります。飼育する爬虫類に合わせてペレットを選んでみてください。

肉食系爬虫類には嗜好性の高いものを

出典:Amazon

野生の肉食系爬虫類は、生きている動物や昆虫を捕食することで栄養素を摂取しています。このため、飼育下でも餌と認識させる必要があるのです。

肉食系爬虫類の食欲を刺激するためには、匂いや形状を工夫したペレットが有効です。たとえば、レオパード・ゲッコーであれば、好物であるコオロギと同じサイズに成形してピンセットなどで動かしながら与えるペースト状の餌があります。

総合栄養食はサプリメント配合のものを選ぶ

出典:Amazon

初めのうちは、野菜や動物性の餌のバランスを考えるのは難しいものです。総合栄養食のメリットは、体の調子を整えるビタミン・ミネラル以外にも、さまざまなサプリメントも一緒に配合されていることです。

一般的に、腸の調子をよくしたり、フンのにおいなど軽減させたりするような目的のサプリメントが配合されているものが多いです。

餌にサプリメントをかける、爬虫類の口に直接入れる、といった手間が省けるのがうれしいですね。

「生き餌」「フリーズドライ」「冷凍餌」など
肉食系爬虫類の餌は食べたいと感じさせる工夫が重要

肉食系爬虫類の飼育で難しいのは、動物性の餌の選び方です。肉食系の爬虫類は、野生では生きている動物や昆虫を捕獲して食べています。そのため、飼育下でも餌として認識しなければ見向きもしてくれません。

そのため、総合栄養食は、生体が食べたいと感じるようなものであることが重要です。具体的には、においや形状を工夫した商品がおすすめ。最近は、においのついたペースト状の製品が注目されています。食感もやわらかく、かなり嗜好性が高いです。給餌するときは、生体の目の前でピンセットで動かしながら与えてみましょう。

ここからは、活き餌・フリーズドライ・冷凍といったそれぞれの餌の種類と特徴、選び方についてご紹介していきます。

食いつきで選ぶなら「生き餌」

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活き餌のメリットはなんといっても食いつきのよさです。昆虫を丸ごと与えるため鮮度や栄養価が高く、食欲が落ちているとき、たくさん食べさせて栄養を摂取させたいときに適しています。ただし、活き餌は保存がきかないので、早く消費してしまわないといけません。

管理がしやすい「フリーズドライ」

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活き餌は苦手という人におすすめなのが、瞬間凍結させたフリーズドライの餌。コオロギなどの栄養価が高い昆虫を瞬間凍結させているため、栄養価がほぼ残った状態なのもメリットです。

なお、「フリーズドライ」と「乾燥餌」とは製法が異なります。より活き餌に近いものを与えたい場合は、ふやかしてから与えるフリーズドライのものを選ぶとよいでしょう。

バリエーション豊富な「冷凍餌」

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フリーズドライで希望の餌がなければ、冷凍餌も候補に入れてみてください。冷凍餌の特徴は、鶏肉のささみ・ミルワーム・コオロギ・カエル・アロエ・マウスといったなかなか手に入らないタンパク質を豊富に含んだ餌など種類が豊富なことです。

ただし、冷凍餌を与えるときは、ペットが下痢をしないよう常温で解凍してから与える必要があり、やや手間がかかります。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)