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【この記事のエキスパート】
フードコーディネーター:佐々木 沙恵子

フードコーディネーター:佐々木 沙恵子

関西を拠点に、フードスタイリング/テーブルコーディネート/レシピ開発/コラム執筆/イベント企画など、料理と食空間に関わる分野で幅広く活動中。

同時に、イギリス・デンマークで暮らし現地レストランの厨房で働いた経験を活かし、自宅で外国人向け料理教室を運営。


「白だし」にはかつおや昆布だし、マグロ節などのタイプがあり、ヤマキ、キッコーマン、にんべんなどさまざまメーカーから販売されています。この記事では、白だしの選び方とおすすめ商品をご紹介します! ユーザーのイチオシ商品や口コミも。ぜひ参考にしてください。

手軽で万能な調味料
白だしとは?

白だしは、かつお節や昆布、椎茸などからとっただしに白醤油・薄口醤油・砂糖・みりんなどを加えて作った調味料。めんつゆのように気軽に使えて手間なく味がキマり、時短にもなる優秀な調味料です。

多くのめんつゆとは異なり、薄口醤油や白醤油を使っているので、透き通ったような薄い色と上品なお味が特徴。うどんのつゆ、卵焼きや煮物などの和食に限らず、洋食や中華とも合うので、これまでのメニューに敢えて使ってみても良いでしょう。 また、素材の色合いをきれいに残しながらも旨みを加え、まろやかな味わいに仕上げることができます。ほかの調味料を加えなくても上品な風味が料理を引き立て、プロのような本格的な味に決まります。

白だし選びのポイント

フードコーディネーターの佐々木沙恵子さんに、白だしを選ぶときのポイントを教えてもらいました。

【1】だしは味の決め手! 白だしの原料に注目

出典:Amazon

白だしを選ぶときに、まず注目したいのは味の決め手となる原料です。白だしの主な原料は、だしと醤油です。

一般的に広く使われている白だしにはかつお節や昆布、椎茸から取っただしを使うことが多いです。ほかには、九州でポピュラーな地鶏やトビウオ(あご)、広島の牡蠣、山口のふぐなど、地域ごとに馴染みのある食材をだしに使っている商品もあります。だしの味によって合う料理も変わります。

白だしをあまり使ったことがない人は、まずは定番のかつお節や昆布だしのものを試し、味に変化が欲しいときは変わり種に挑戦してみるとよいでしょう。

【2】料理にあわせて、醤油の種類を選ぶ(淡口・白)

どんな醤油を使っているかに注目してみましょう。白だしに使われている醤油は、薄口醤油と白醤油が主流です。なかには、有機小麦や有機大豆を使っている有機醤油で作られた白だしもあります。

しっかりと塩気を感じる「薄口醬油」

出典:Amazon

主に関西で使われており、濃口醤油より塩分濃度が高い醤油。薄口醤油が使われた白だしは、しっかり塩気が効いているものが多いです。

上品な味わいの「白醤油」

出典:Amazon

全国でも生産量が少なく貴重な白醤油は、甘みや独特の香りがあり、醤油のなかでは最も淡い琥珀色であるのが特徴です。白醤油を使った白だしは価格も高価になる傾向ですが、味も上品にととのい、料理全体をグレードアップさせてくれます。

【3】用途に合わせて「液体」「粉末」を使い分け

白だしの主流は液体タイプですが、なかには粉末タイプも。使い方に合わせて、使いやすいものを選びましょう。

煮物やみそ汁にさっと入れられる液体タイプの白だしも、時短調理にはぴったりですが、1回分がパウチに小分けになっている粉末タイプの白だしも最近では発売されています。

必要分が小分けになっているので、計量スプーンなどがそろっていない料理ビギナーにも使いやすく、保管する際のスペースも小さくて済むのも特徴です。

【4】原材料もチェックして

オールマイティに活躍する白だしには、鰹節や昆布といった原料のほかにもみりんや砂糖、塩、そのほかにアミノ酸などさまざまな原料が使用されています。

「アミノ酸=食品添加物」として体に悪いものと感じる人もいるかもしれませんが、アミノ酸は「旨味」をプラスしてくれる調味料のひとつです。アミノ酸によって旨味を感じるものもありますが、人によって好き嫌いが分かれるのも事実。

また、食べるものに注意を払っている人は食品添加物無添加の白だしもありますので、好みなどに合わせて選びましょう。無添加の場合は、賞味期限が短いものが多いので、開封後は早めに使い切ることが推奨されています。

【5】含まれる塩分量もチェック

出典:Amazon

白だしは薄い色であっさりした味わいなので、つい使いすぎてしまうこともあるかもしれません。しかし、塩分濃度が高い薄口醤油や白醤油が使われているので、見た目に反して塩分は高めです。

調理の際に他の調味料を入れすぎないよう気をつけることも大事。塩分が気になる人は減塩タイプのものを選ぶのがおすすめです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)