リスクモンスターはこのほど、「仕事・会社に対する満足度」の調査結果を明らかにした。同調査は2月8日~11日、20~49歳の男女600人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 勤続意識×年収

    勤続意識×年収

勤続意欲について尋ねたところ、「今後も勤め続けたい」(65.2%)が、「勤め続けたくない」(34.8%)を大きく上回った。ただ、前回調査よりも「今後も勤め続けたい」が5.6ポイント減少しており、勤続意欲が低下していることがわかった。

「今後も勤め続けたい」と回答した人を年代別で見ると、20代(64.0%)よりも30代(65.0%)、40代(66.5%)の方が若干勤続意欲が強い傾向にある。未既婚別では未婚(57.0%)に比べ既婚(73.3%)の方が16.3ポイント上回った。

年収別に見ると、前回調査までは、年収が高いほど勤続意欲が強まる傾向があったが、今回は300万円未満(61.5%)よりも300~500万円(69.5%)、500~800万円(74.1%)の方が勤続意欲が強いものの、年収800万円以上(57.6%)は、年収300万円未満(61.5%)を下回っている。年収と勤続意欲の相関が薄れている傾向にあることがわかった。

「今後も勤め続けたい」と選択した理由を尋ねたところ、最も多い回答は「安定した会社だから」(34.0%)で、次いで「やりがいのある仕事だから」(33.2%)、「職場の立地や設備がいいから」(25.1%)となった。

  • 勤め続けたい理由

    勤め続けたい理由

「勤め続けたくない」と選択した理由を聞くと、1位は「給料が低いから」(47.4%)、2位は「仕事にやりがいがないから」(29.2%)、3位は「将来性が感じられない会社だから」(17.7%)だった。

  • 勤め続けたくない理由

    勤め続けたくない理由

勤務先に対するブラック企業の意識について聞くと、69.5%が「勤務先はホワイト企業だと思う」、30.5%が「勤務先はブラック企業だと思う」と答えた。およそ3人に1人が勤務先をブラック企業であると意識していることがわかった。

勤務先がブラック企業だと感じる理由について尋ねると、1位は「サービス残業が多いから」(41.5%)、2位は「有給休暇を取得できないから」(36.6%)、3位は「社内のハラスメント行為が多いから」(25.1%)だった。

  • 勤務先がブラック企業だと思う理由

    勤務先がブラック企業だと思う理由

「勤務先がブラック企業だと思う」と感じている回答者に対し、勤続意欲との関連性について集計したところ、「今後も勤め続けたい」(53.0%)が「勤め続けたくない」(47.0%)を上回った。 勤務先がブラック企業であると感じていても半数以上の人が継続的に勤務することを望んでいる結果となっている。

勤続意識と年収の関連性をみたところ、勤務先がブラック企業だと感じているうち、年収300万円未満の場合のみ過半数が「今後も勤め続けたくない」と回答し、年収300万円以上の場合は過半数が「今後も勤め続けたい」と回答した。

  • 勤続意欲×ブラック企業意識×年収

    勤続意欲×ブラック企業意識×年収