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【この記事のエキスパート】
キッチンツール専門店「キッチンパラダイス」店主:田中 文

キッチンツール専門店「キッチンパラダイス」店主:田中 文

使う側の視点で機能性に優れたキッチンツールを徹底的に吟味しセレクトするプロ。

その豊かな知識と経験談に、主婦だけでなく料理研究家やプロの料理人からの信頼も厚い。

道具の実験やお店の日常をつづったショップブログ「Aya’s Diary」が人気。

数少ない「調理道具の専門家」としてセミナー他雑誌やテレビでも引っ張りだこ。


注ぎ口がついた片手鍋の「雪平鍋」は、揚げ物や味噌汁作りに役立ちます。この記事では、雪平鍋の選び方と、ステンレス・アルミ・銅製のおすすめ商品をご紹介。ハリオ・中尾アルミ・ヨシカワなど人気メーカーの商品をはじめ、IH対応、蓋付きなどの便利な商品を厳選しました。

雪平鍋とは?

出典:Amazon

雪平鍋(ゆきひらなべ)とは、一般的に蓋(フタ)がなく注ぎ口がついた片手鍋のことをいいます。味噌汁やスープなどの汁物、肉じゃがなどの煮物、炒め物や揚げ物など幅広い料理に活用できるのが魅力です。一般家庭のみならずプロの料理人までたくさんの人に愛用されています。

雪平鍋の由来は、平安時代の歌人・在原行平が、須磨で海女に海水から塩を作らせたという故事があり、塩を焼くのに用いた器にちなんだものといわれている。 「行平鍋」と書くこともあります。

もともとは、アルミニウムや銅の打ち出し鍋が主流でしたが、IHなどの普及にあわせて、ステンレス製の鍋やおしゃれなデザインの鍋なども増えてきています。

まずは、雪平鍋を使うメリットやデメリットをおさえておきましょう!

雪平鍋のメリット

雪平鍋は熱伝導率が高い素材でつくられています。食材や水分に火がとおりやすく沸かす・煮る・蒸す・焼くといった調理をスピーディーに済ませることが可能で、おすすめ料理として、味噌汁や親子丼、煮物やラーメンなどがあげられます。

また、小ぶりなので片手で取り扱いができます。くわえて、注ぎ口が設計されているため注ぎやすいので、鍋の中身をそのまま別の器に移すことが可能。おたまを使う必要がないので、洗い物を増やすこともありません。

雪平鍋のデメリット

雪平鍋の素材はアルミが多く採用されています。アルミは衝撃に弱いので凹みやすいデメリットがあり、酸や塩分、アルカリ成分を含む食材を調理すると溶けてしまう可能性があります。また、一般的にアルミはIHのコンロに使うことができません。

雪平鍋は片手で取り扱いができる分、一度で大量の食材を調理することは困難です。家族の人数が多い家庭には不向きといえるでしょう。

雪平鍋の選び方

では、数多くある雪平鍋のなかから、使い勝手のよい商品を見つけるには、どのように選べばよいのでしょうか? ここからは、雪平鍋の選び方のポイントを紹介していきます。ポイントは以下のとおりです。

【1】サイズ
【2】材質
【3】IHにも対応しているか
【4】使いやすさ

上記のポイントをおさえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。

【1】人数に合うサイズを選ぶ

雪平鍋はいくつかサイズが存在します。つくる料理の人数に合わせた大きさで選ぶと使いやすいです。

ひとり暮らしなら「15cm前後」が使いやすい

出典:Amazon

ひとり暮らしの場合は直径が15cm前後(14~16cm)の雪平鍋を選ぶといいでしょう。15cm前後なら少ない材料と雪平鍋の大きさが絶妙にマッチするため焦げにくく使いやすいです。

ひとり暮らしの方でも、一回に作る量が多いなら、深さのある雪平鍋を選びましょう。インスタントラーメンなどの場合は、16cmのサイズを選ぶと吹きこぼさずにつくることができます。

3人以上の家庭用なら「20cm前後」だと便利

出典:Amazon

一緒に暮らしている人数が3人以上なら20cm前後がおすすめです。家族分の味噌汁や煮物もつくりやすいですし、人数分を一度につくることができます。ひとりやふたり暮らしでも20cmの大きさなら、パスタを茹でるときに余裕をもって使えるでしょう。

20cm前後よりも大きい30cmのサイズであれば、おでんなど煮込み料理のときに便利です。ただし、大きくなるほど片手での取り扱いが難しくなるので注意してください。

用途に合わせて複数のサイズを揃えると便利!

出典:Amazon

素材がアルミ製の雪平鍋は価格が控えめなアイテムが多いです。そのため、ひとり暮らしでも大家族でも、一緒に暮らす人数に関係なくサイズ違いの雪平鍋をそろえておくと、料理のときに役立ちます。

鍋がたくさんあると収納の際不便さを感じますが、取っ手なしのやっとこ鍋タイプなら、収納スペースを占領する心配が少ないです。

【2】材質で選ぶ

雪平鍋の材質は「アルミ」「ステンレス」「銅」などがあります。材質によって料理の仕上がりや使い勝手も違ってくるので、素材の特徴を知っておきましょう。

ステンレス製|丈夫で揚げ物にぴったり

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ステンレス製は、酸や塩分にも強く、耐久性も高いです。厚みのある鍋なら焦げ付きにくく、お手入れがラクな素材といえます。熱伝導率が低めですが、蓄熱性が高いのでじっくり調理する煮込み料理などにピッタリ。

ステンレス製を選ぶときは、単層構造より多層構造のほうが煮物や揚げ物の調理に向いています。IHで使えるタイプも多いのでキッチンの仕様に左右されません。

アルミ製|熱伝導率が高く温まるのが早い

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雪平鍋のなかでも広く採用されているのがアルミ製です。熱伝導率が高く軽くて温まるのがとても早いので、お湯を沸かしたり野菜や卵を茹でたりするときに重宝するでしょう。

板厚の厚みが薄いものは保温性に欠けるため、汁物に適しています。板厚が厚くなると温まるのに少し時間がかかりますが、煮物の熱ムラが少なくなり蓄熱性が高くなります。

価格が控えめなので複数のサイズをそろえたいときにおすすめの素材です。

銅製|焦げ付きにくいがお手入れが必要

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銅の鍋は、温まるのがとても早く、蓄熱性が非常に高いので、アルミとステンレスのメリットが合わさった素材です。火力が鍋全体に伝わるため、焼きムラが発生しません。高い蓄電性によって煮物づくりにも適したタイプです。

ただし、使い続けているうちに変色したり緑青(サビ)が出たりするなど、お手入れにひと手間が必要です。定期的に磨く必要があるので、料理に時間を割ける人やこだわりがある人に向いています。

【3】IHにも対応しているか必ずチェックする

オール電化住宅なども増え、IHの利用者も増えています。今はガスコンロを使っているけれど将来はIHに変えたいと思っている人や、引越し予定がある人は、IH対応の雪平鍋を選びましょう。

商品名に「IH対応」と表記されているものもありますが、鍋の素材で見きわめることができます。IHに対応しているのは「ステンレス」のみです。銅製やアルミ製の雪平鍋はIHに対応していないので、注意してください。

【4】使いやすさで選ぶ

雪平鍋を選ぶときは使いやすさにも注目してください。

フッ素加工など表面加工がされているとお手入れ簡単

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雪平鍋のなかには、内面がフッ素やマーブル加工されたタイプも存在します。このような加工が施されると焦げにくくなるため、焼き物や炒め物、炒め煮にも使用可能です。洗うときもスルッと汚れが落ちるため、後片付けも便利になります。

加工されている分重量が増えるほか価格が高くなりますが、汁物だけではなくほかの調理にも使いたい人にチェックしてほしい機能です。

持ちやすい取っ手なら調理しやすい

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雪平鍋では味噌汁や煮物などをつくりますが、テーブルに運ぶときやちょっと隣のコンロへ移動するときに、持ちにくい取っ手だとひっくり返してしまう可能性があります。

雪平鍋を選ぶときは、本体のサイズだけではなく、取っ手の形状や素材に着目して選びましょう。天然木の取っ手なら、手にしっくりと馴染むし握りやすいです。

鍋と同じ素材を使用した取っ手は、取っ手の厚みが薄いので持ちにくく感じる人もいるようですが、ミトンやふきんなどを巻いて、自分が持ちやすい太さに変えられるメリットがあります。

煮物や汁物には蓋付きがおすすめ

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もともと雪平鍋はたくさん使用するような業務用としてのアイテムでした。その影響で蓋がなく重ねて置く収納スタイルが一般的です。最近では家庭用の雪平鍋が普及するにつれて、蓋つきのタイプも登場しています。

蓋つきなら時間をかけてつくるような煮物におすすめです。また、ステンレス製など熱伝導率が低い素材でも、蓋を置くことで早く沸騰させることができます。

目盛り付きなら調理の時短も!

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雪平鍋のなかには、内側に目盛りが付いたタイプも存在します。計量カップを使う手間が省け、調理の時短が可能です。また、中身の量がひと目でわかるので、何皿に盛り付けできるのか調べることができます。

煮込み料理などに目盛りつきの雪平鍋を使う場合は、どのくらい水分が減ったのかもわかるため、凝った料理をつくりたい人にピッタリの機能です。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)