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【この記事のエキスパート】
ピアニスト/ライター/音楽教室主宰:神田 朝子

ピアニスト/ライター/音楽教室主宰:神田 朝子

2009年渡米。ジュリアード音楽院、マネス音楽院で研鑽を積む。

室内楽、ミュージカル伴奏、教会奏楽などを手がける傍ら、約150名、25カ国の異なるルーツを持つ国際色豊かな生徒を指導。

2018年春に拠点を東京に移し、音楽教室『epiphany piano studio(エピファニーピアノスタジオ)』をスタート。レッスンの詳細・お問い合わせはHPまで。

またライターとして、ウェブメディアを中心にファッション、トレンド、ビューティ、フェミニズムなどを働く女性に向けて執筆中。


ピアニスト監修のもと、ピアノ初心者に向けて楽譜の選び方とおすすめ商品をご紹介します。人気のアニソンや流行りのJ-POP、本格的なクラシックなどお気に入りの楽譜を見つければ、きっとピアノの練習も楽しくなるはずです。独学で始めたい大人向けに基礎知識も解説!

楽譜を選ぶ前に
ピアノ初心者に必要な最低減の知識

ここでは、これからピアノを始めようと考えている方向けに、知っておいた方が良い基礎知識をご紹介します!

基本の「ドレミファソラシド」の位置

ピアノのレッスンを始めるにあたり、まずは基本となる「ド」の音が出る鍵盤を覚えましょう。「ド」を探すときは、ピアノの中央にある2つの黒鍵を基準にすると便利です。黒鍵の左側にある白鍵を「中央のド」とします。「ド」から右に向かって白鍵を弾いていくと、「ドレミファソラシド」の順番に音が鳴るのです。

音が合っているか不安な場合はYouTubeなどで音を確認するのも良いでしょう。無料で確認ができるので活用してみるといいかもしれません。

変化記号の意味を理解しよう

楽譜には「#」や「♭」をはじめとした、さまざまな変化記号が載っています。これらは曲の途中で、一時的に音の高さに変化をつけることを意味する記号です。

たとえば「#」がついている音は、半音上げて演奏します。逆に、「♭」がついているときは半音下げて演奏するという意味です。変化記号が有効なのは、記号がついている小節の中だけで、次の小節では無効になります。また、同じ小節でも1オクターヴ以上離れた音には適用されません。さらに、変化記号は調を示す際にも用いられます。

ト音記号やヘ音記号などの音部記号の横に記されている変化記号は調号と呼ばれ、音階を示すためのものです。調には大きく分けて明るく軽い雰囲気の長調と、暗く重い雰囲気の短調の2種類があり、始まるときの音によってハ長調、イ短調というように構成が変わります。

変化記号を無視すると、正しい演奏ができません。楽譜を読んでいくうえでわからない記号があれば、その都度調べる習慣をつけましょう。

ピアニストが教えるポイント
ピアノ初心者におすすめの楽譜の選び方

ピアノのレッスンを始めたばかりの人や、これからピアノを習いたい人のために、ピアニストである神田朝子さんに、初心者が楽譜を選ぶときのポイントを教えてもらいました。

ポイントは下記の通り。

【1】音符の数が多すぎない
【2】読み方や音名が記載されている
【3】音符は大きくて見やすい
【4】指使いが記載されている
【5】音楽経験者ならコードが載っているものを
【6】好きなジャンルから選ぶ
【7】自分のレベルに合った楽譜を選ぶ

上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】音符の数が多すぎない楽譜を選ぶ

【エキスパートのコメント】

サウンドはシンプルでも難易度はぐっと身近に

初心者でも気軽に弾けるポイントは、何といっても音符の数。音の数が多ければ多いほどゴージャスな厚みのあるサウンドになりますが、初心者にとって楽譜に描かれたすべての音を完璧に鳴らすのは難しいことも。

クラシックも、ジャズやポップスも、音符の数が少なければシンプルな旋律にはなりますが弾きやすく、より初心者向けとなります。好みのサウンドと、弾きやすさのバランスが良い楽譜を選ぶのがポイントです。

【2】読み方や音名が記載されている楽譜を選ぶ

【エキスパートのコメント】

楽譜が読めない、苦手な方でも安心

ピアノ学習をスタートされて間もない方にとって、音符の数が少なくてもひとつひとつを自力で読むのは時間がかかります。そこで活用したいのが、音名がふってある楽譜。

よく知っている曲なら、音名がわかれば6割ほどは仕上げの準備ができたようなもの。あとは練習するだけなので、ピアノ学習の楽しい部分を満喫することができます。

【3】音符は大きくて見やすい楽譜を選ぶ

【エキスパートのコメント】

楽譜に慣れないうちは大きめ印刷が弾きやすい

ピアノ上級者であっても音符が小さく、1ページに何段も描かれているような楽譜は読みにくいはず。とりわけ音符に慣れていない初心者なら、なるべく音符が大きく見やすい(読みやすい)楽譜を選ぶのもスムーズに学習するポイントです。

詰まった楽譜は譜めくりの回数が少なくて済む利点はありますが、楽譜をコピーして譜面台に並べてしまえば譜めくりの心配はなくなります。

【4】指使いが記載されている楽譜を選ぶ

【エキスパートのコメント】

楽譜内に弾き方の指示がていねいに書いてあるものを

指使いは初心者にとって必須です。無理なく自然に演奏するためにも指番号があったほうが良いでしょう。そのほか、音の強弱やテンポの緩急、アクセントをつけるのか、はたまた滑らかに弾くのか。ハッピーに弾くのか、悲しげに弾くのかなど音符以外の表現についてなど、表示が多い楽譜を選ぶと弾きやすさや表現の幅が広がり、より音楽的に演奏することができます。

【5】音楽経験者ならコードが載っている楽譜を選ぶ

【エキスパートのコメント】

楽譜が読めなくてもギターなどの経験が活かせます

両手の音符を読み、正しく弾けるようになるのは一定の期間がかかります。そこで便利なのがコードのついた楽譜です。すぐに弾きたい曲があった場合、右手のメロディだけでも弾ければ、左手はコードで伴奏付けが可能です。

また、アレンジがシンプルすぎる際はコードをヒントに音符の数を増やすと厚みが出ますし、逆の場合は小節の頭にだけルート音を弾けば形にすることができます。

【6】好きなジャンルから選ぶ

出典:Amazon

これからピアノを始めようという方にとって、単調な練習曲よりも好きなジャンルの曲を楽しみながら進めるのがおすすめ。もちろん、練習あってこそ上達できるものですが、もっと弾けるようになりたいと前向きに取り組むためには楽しく続けることが最重要です。

練習教本とアニソンなどの好きなジャンルを2冊持ちしてもいいですし、まずは簡単で楽しいジャンルから始めてある程度つかめたら練習教法に進むのもおすすめです。

【7】自分のレベルに合った楽譜を選ぶ

出典:Amazon

楽譜には音符のほかにも、休符や拍子記号、音部記号など、さまざまな記号が出てきます。記号をよく知らない状態で複雑な楽譜を手に入れても、弾きこなすのは難しいでしょう。楽譜を選ぶ前に、自分がどの程度楽譜を理解できるか、しっかりと把握しておかなければいけません。

たとえば、音符にも全音符、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符などの種類があり、それぞれ長さが違います。2分音符なら全音符の半分の長さ、4分音符なら全音符の4分の1の長さというように、音符は音の高さだけではなく音の長さも表すのです。

さらに、音符に付点がつくと、音符そのものの長さに、その半分の長さが足されます。付点が2つ連続でついた「複付点音符」という音符は、さらに複雑です。最初の付点が元の音符の半分、もうひとつの付点がさらにその半分の長さを示しています。

一方、休符は音符とは逆に、音を出さない部分を示しています。どれくらい休めばいいのかは、休符の形で見分けましょう。休符の種類は全休符と2分休符、4分休符、8分休符、16分休符の5種類です。音符と対応させて覚えるとわかりやすいでしょう。たとえば、全休符は全音符と同じ長さだけ休めばいいのです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)