エン・ジャパンは5月29日、「求められるリーダー像」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は 5月17日~23日、同社運営の転職サイト「ミドルの転職」を利用する転職コンサルタント117名を対象にインターネットで行われた。

  • 企業が求めるリーダー像

    企業が求めるリーダー像

転職コンサルタントに「ミドル世代の転職者に企業が求めるリーダー像は、どのようなタイプが多いですか?」と聞いたところ、メンバーや組織の主体性を引き出す「支援型(サーバント型)リーダー」(34%)がトップに。次いで、カリスマ性や変革性により組織を統率する「統率・支配型リーダー」(25%)、権威・権限で統率する「管理型リーダー」(21%)と続き、自身の自己実現を軸に周囲を巻き込んでいく「自己実現型リーダー」(13%)は1割に留まった。

  • これからのリーダーに求められる力

    これからのリーダーに求められる力

続いて、「これからのリーダーに求められる力」を聞くと、「メンバーが活躍しやすい環境を作り出せる」(60%)、「職場やメンバーを支援し、目標達成に導ける」(58%)、「達成に向け現実的なプロセスを構築できる戦略性」(54%)が上位に。その回答に当てはまるリーダー像を実在の経営者に例えてもらった結果、TOP3は「孫正義」「稲盛和夫」「柳井正」となった。

  • 求められるリーダー像が変化していると強く感じられる業界

    求められるリーダー像が変化していると強く感じられる業界

次に、「近年、ミドル世代の転職者に企業が求めるリーダー像は変化していると感じますか?」と尋ねたところ、85%が「変化していると感じる」(変化していると感じる39%、どちらかといえば変化していると感じる46%)と回答。その傾向は、特に「メーカー」(63%)や「IT・インターネット」(54%)といった業界で、企業タイプ別では「中堅・中小企業」(59%)で強く感じられる結果となった。

また、企業が求めるリーダー像の変化に対応するために、幹部教育を行なっている企業が「増えていると感じる」(増えていると感じる40%、どちらかといえば増えていると感じる22%)と回答した人は、およそ6割だった。