小田急電鉄は30日、登戸駅から徒歩4分の小田急線高架下に「お忘れ物総合取扱所」を開設すると発表した。開設日は2019年7月1日とされ、小田急線全線の忘れ物を集約し、保管期間を3カ月間(一部を除く)とする。
同社は現在、忘れ物の預かりと引渡しを「経堂お忘れ物センター」、小田原駅、藤沢駅の3カ所で行っている。これを1カ所に集約し、小田急線の忘れ物(個人情報など含む一部の忘れ物を除く)は登戸駅高架下に開設される「お忘れ物総合取扱所」で預かることに。保管スペースが大幅に拡大され、忘れ物の保管期間は3カ月間となる。引渡し窓口の営業時間は12~20時で年中無休。これまでの警察署での受取りと比べて駅に近く、会社帰り等の遅い時間にも対応できるという。
「お忘れ物総合取扱所」の開設に合わせ、自動倉庫管理システムを新たに導入。スムーズな忘れ物検索の実現により、待ち時間の短縮を図る。車いす等の利用者に向け、低い受付カウンターや多目的トイレを設置するなど、バリアフリー整備も行う。
なお、忘れ物の中でもとくに大きな保管スペースが必要となる傘について、警察庁から「特例施設占有者制度」の活用に関する要請を受け、保管期間の見直しが行われる。現在、忘れ物の傘の取扱い期間は拾得日から1カ月とされているが、「お忘れ物総合取扱所」が開設される2019年7月1日の預かり分から、傘の取扱い期間を警察届出日の2週間までに変更。2週間が経過した後に処分される。