ワークポートは5月29日、全国の転職希望者とSNS利用者を対象とした「働き方改革開始後の変化」に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年4月11日~5月7日、有効回答は280人。
働き方改革開始後、自身の勤める会社の制度やルールに変更があったか尋ねたところ、「あった」と答えた割合は3分の1未満の31.1%。一方、「なかった」は42.9%、「わからない」は26.1%となった。実際に行われた制度やルールの変更としては、残業時間の縮小と有給休暇の取得促進を目的としたものが多かったという。
働き方改革開始後、自分の働き方は変わったか聞くと、「変わらない」が79.9%を占め、「悪化した」という人も12.9%いた。反対に「改善された」はわずか7.5%だった。「悪化した」と答えた人からは、「仕事が終わらず、たまる一方になった」(30代男性・企画マーケティング)、「残業時間にカウントされる時間が減り、持ち帰って仕事をすることが多くなった」(40代女性・システムエンジニア)など、強制的に残業時間を縮小させる動きがかえって悪影響を及ぼしている様子が浮き彫りになった。
現在の働き方改革への満足度をみると、「全く満足していない」(37.9%)と「満足していない」(21.8%)を合わせると、6割近い59.7%が「満足していない」と回答。今後の働き方改革への期待度についても、「全く期待していない」(35.0%)と「期待していない」(19.3%)の合計は54.2%となり、過半数が期待していないことがわかった。