本体左側面にあるボリュームボタンの上側を押すと大きく、下側を押すと小さくなるiPhoneの「ボリューム」。着信音/通知音/アラーム音と音楽再生時の音量は扱いが別など、少々慣れが必要です。現在のボリュームが何段階かは、ボリュームボタンを押したときに現れる半透明の画面(絵柄はスピーカー/ベルに変化)で確認できます。
そのボリュームですが、iOSの仕様により16段階となっています。つまり、ボリュームがゼロ(消音)の状態から上側のボリュームボタンを押すと、16回目で最大音量に到達するということになります。この調整幅は、5種類あるiOSの音量設定すべてで共通です。
この16というボリューム段階は、音楽再生のような微妙な調整が求められる状況では物足りなく感じられます。ボタン1回ではボリュームが大きく(小さく)なりすぎるから0.5回幅で調整したい、という要望に応えることは困難です。
しかし、iOS内部では0.0~1.0の範囲/0.01の刻みで音量を管理しており、ボリューム操作用のスライダーを設けるなどして細かい音量調整を可能にしているアプリも存在します。音声アシスタントの「Siri」も1%刻みの音量調整およびステータス表示に対応していますから、ボリュームボタンでの操作にこだわらなければ、音量の微調整はじゅうぶんに可能です。
ワイヤレスイヤホン/スピーカーなどアンプ機能(音声信号を増幅する回路)を備えたオーディオ機器を利用している場合は、iPhoneのボリューム管理機構から独立して音量を調整できます。その場合、オーディオ機器側のボリュームノブで操作できますから、高級機であればiPhoneより細かいステップで音量調整できることでしょう。