じめじめとした梅雨の時期、体がだるい、疲労感など体調不良を感じやすい人も多いものです。体調がすぐれないと、ダイエットしたくても、やる気がでないなど影響がでてしまいます。今回は、梅雨の時期におすすめのダイエットレシピをご紹介しましょう。

  • ダイエットを成功させる簡単レシピ - 痩せにくい梅雨の時期は鮭を食べよう

梅雨に体調がすぐれないのはなぜ?

雨が続き、湿気の多い梅雨は、発汗が上手くいかない時期です。体の水分や熱が外に逃げにくくなるために、むくみの原因となりますから、体が重く感じられることもあります。 梅雨は、晴れの日が少なく、日光に当たる時間が少なくなります。太陽の光を浴びると、体ではビタミンDが作られますが、日照時間が少なくなることで、ビタミンDの量が減ってしまう場合も。ビタミンD濃度が低いとうつ病のリスクが1.3倍になるという報告もありますから、梅雨の時期は注意したほうがよいでしょう。

また梅雨の時期は、低気圧の日が続き、気圧の変化や季節の変わる時期によくある寒暖の差などが自律神経の乱れにつながるといわれています。雨の日は、気圧が低くなり、副交感神経が優位に働きます。体が休もうとするために、活発な状態になりにくくなり、だるい、手足が冷えるなどの症状となって影響が現れることがあります。

おすすめの食べ物は体を温めるもの!

気温が上がり、湿度も高く、快適に過ごしにくい時期は、冷たいものを食べたくなります。しかし、アイスクリーム、ジュースなど冷たいものばかりとっていると、体を冷やしてしまいます。寒暖の差が激しく、湿気も多いこの時期は、体内にたまった水分が、体全体を冷やしやすい状態です。冷え性というと、女性に多いイメージですが、男性にも増えているといわれています。

梅雨の時期は、体を温める食材であるしょうが、にんにく、唐辛子、ねぎなどを料理に取り入れてみましょう。飲み物も、温かいお茶、ハーブティーなどを利用するほうがおすすめです。夏野菜が店頭に並ぶこの時期は、きゅうり、なす、すいか、とうもろこしなどを食べることも多いでしょう。夏野菜は、水分が多く、体を冷やすことにつながります。野菜や果物に含まれるカリウムは、利尿作用があり、体の老廃物を排泄し、むくみを改善する効果が期待できるのですが、食べ過ぎると、体を冷やしすぎることにもつながります。夏野菜を食べるときには、体を温める食材と組み合わせて一緒に食べるようにしてみるとよいでしょう。

メイン料理にもおすすめ! 鮭レシピ

体を温める食材のひとつに、鮭があります。鮭の色には活性酸素から体を守る働きがあるアスタキサンチンという成分も含まれています。今回は鮭を使ったメイン料理にもなる簡単レシピをご紹介しましょう。

レンジで簡単! 鮭と野菜蒸し
<材料>2人分
生鮭      2切れ
人参      1/2本
しょうが    少々
酒       大さじ2
長ネギ     1/2本
塩       少々
濃口しょうゆ  小さじ1/2
ごま油     小さじ1/2

<作り方>
1:人参、しょうがは千切りにしておく。長ネギはみじん切りにして、塩をふり、しんなりとしたら濃口しょうゆ、ごま油を加えて混ぜ合わせる。 2:耐熱皿に1の人参を広げて生鮭をのせ、上からしょうがを散らし、酒を振る。ラップをして電子レンジ600Wで4分加熱する。 3:器に盛り、1の長ネギをかけてできあがり。

<ポイント>
鮭は、EPAやDHAが含まれ、良質なたんぱく質も豊富です。また、ビタミンD、B1などのビタミン類も豊富な食材です。鮭以外にも、鶏肉や豚肉などの肉類、魚介類でもおいしく食べられます。蒸し料理は、低カロリーなので、ダイエット中におすすめです。物足りなく感じるときも、きのこや海藻類、野菜などの量を増やすことで、満足感にもつながります。長ネギやしょうがなどの体を温める食材を組み合わせて、梅雨時期の体の不調を防ぎ、健康的にダイエットしましょう。

筆者プロフィール: 岡田明子

管理栄養士。同志社女子大学管理栄養士専攻卒業後、高齢者施設に勤務し、利用者の食事管理を行う。その後ダイエットサプリメント会社の立ち上げに関わり、自身の13kgのダイエット成功経験をいかして「食べてキレイに痩せる」ダイエットメソッドを確立。独立後は、ヘルスケア関連を中心にレシピ監修や商品開発、講演や執筆活動、テレビなどのメディア出演などを務める。2014年に一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)を設立し、栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のサポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。著書に『妊娠できる体は食から30代からの妊活食』(KADOKAWA/角川マガジンズ)など