ラーニングエージェンシーは5月28日、「新卒一年目社員の育成に関する調査」の結果を発表した。調査は2018年10月11日~2019年3月28日、同社開催の研修に参加した管理職層1,112名、および新卒一年目社員938名を対象に自記式アンケートで行われた。
管理職に対して「新卒社員がどんな場面で成長を感じていると思うか」を聞いたところ、「褒められたとき」(42.0%)、「責任がある仕事を任されたとき」(40.3%)が上位に。一方、新卒社員本人は、「褒められたとき」(30.3%)や「教えてもらったことが実践できたとき」(24.2%)に自分の成長を実感しており、管理職と新卒社員の間に認識のズレがあることがわかった。
続いて、管理職に対し「新卒社員に学んでほしいこと」を尋ねたところ、「業務の優先順位づけ」(58.0%)が最も多く、次いで「論理的な思考展開」(47.3%)、「依頼内容の正しい理解」(30.6%)という結果に。一方、新卒社員が「つまずきを感じていること」は、「口頭による正確な情報伝達」(47.6%)、「業務の処理スピード」(44.4%)、「業務の優先順位づけ」(27.5%)と、ここでも両者のズレが浮き彫りとなった。
最後に、管理職に対し「新卒社員の育成で最も苦労していること」を聞くと、「部下育成の時間が取れない」(25.0%)や「部下のやる気を高められない」(24.0%)が上位にあがった。