GIGABYTEは、COMPUTEX TAIPEI 2019においてノートブック新製品の発表会を開催し、薄型ノートPC「AERO 15 OLED」、「AERO 17」を紹介した。

  • 新製品「AERO 15 OLED」

  • 本体カラーはシルバーとブラックの2色展開。ブラックの方が先行して投入されるという

AEROシリーズは、ゲーマー向けのゲーミングノートPCとしての側面に加えて、高いなスペックによるクリエイター向けノートPCとしての側面も併せ持つ。今回の15.6型モデル「AERO 15 OLED」はクリエイター向けの色が強く現れたスペックだ。

  • IntelのFredrik Hamberger氏によると、ゲーミングノート購入層のうち19%がゲームではなくコンテンツ制作用として、ゲームをするユーザーのなかでも31%がコンテンツ制作も行なうPCとして利用しており、2つのニーズと求めるスペックは似通っている

特徴は有機ELパネルの採用と色再現性の追求。Samsung製のAMOLEDパネルで解像度は4K(3840×2160ドット)。OLEDの発色のよさに加えて、VESA DisplayHDR 400認証、X-Rite傘下のPANTONEによる認証をユニット単位で取得し、色差⊿E値が1以下、DCI-P3 100%カバーをうたっている。

  • とくに時間を割いてパネル+色再現性について紹介。PANTONEの認証を受けているというのはデザイン分野など特に注目のスペックだろう

  • 色再現性にこだわったOLEDパネル

パネルのベゼルも上部と左右を3mmにせばめ、15.6型でありながらコンパクト化している。応答速度は1msでリフレッシュレートは60Hzとのことだ。

  • ベゼルはかなり攻めた3mmという仕様

そのほかのスペックとしては搭載するCPUが第9世代のCore i9/i7の「H」シリーズ、GPUはGeForce RTX 20シリーズまたはGTX 16シリーズ。パフォーマンス面では、先行するGIGABYTE製ゲーミングノートと同様にMicrosoft Azureを利用した「AI」でチューニングされる。

  • スペックのキーワードを並べたスライドには、「Thermal Limit +30%」という記述も

  • パフォーマンス面にも自信を見せるが、とくに冷却性能にこだわったとのこと。写真左のチャンバー内は0度を保っており、左の机の上は室温およそ25度。通常ベンチマークをとれば0度側のスコアが高く、室温側が低く出るものだが、両者大差ないレベルだった

ストレージはIntel SSD 760pで、ネットワークは(Intelのテクノロジーも入っている)Killer Ethernet E2600、無線側がKiller Wi-Fi 6 AX1600となり、ここもGIGABYTE製ゲーミングノートのウリのAll Intel Inside仕様だ。

キーボードは10キー付きで、展示モデルは英語配列だが、日本市場で販売する際には日本語配列も検討されている。タッチパットにはWindows Hello対応の指紋認証センサーを備え。キーボードのF9キーの上の部分にはこれもWindows Hello対応と言うWebカメラ(プライバシーシャッター付き)が搭載されている。

  • 天板デザイン

  • キーボードはLEDバックライトを搭載

  • タッチパッド右上に指紋認証センサー、F9キーの上にWebカメラを搭載

  • 左側面にはHDMI、USB Type-C、USB Type-A、オーディオ、LAN

  • 右側面にはUSB Type-A×2、USB Type-C、カードリーダー、ACアダプタ用ジャック

17型モデルのAERO 17は、AERO 15 OLEDよりも少し先の発売になる見込みだ。パネルはOLEDではないが、LG製144Hzパネル、AUO製4K HDRパネル、同じくAUO製の240Hzパネルといった3つのオプションを用意。高リフレッシュレートパネルが多く、こちらの製品はややゲーミング寄りの位置付けになる。

  • AERO 17はパネル仕様が選べ、ゲーミング寄りのスペックだ

CPUはAERO 15 OLED同様、GPUはGeForce RTX 20シリーズのみの模様。こちらもAzure AI Notebookであり、SSDの型番に記載はなかったがAll Intel Inside仕様となる見込みだ。また、ESS SabreのオーディオDACも搭載される。

  • 左側面

  • 右側面

AEROシリーズのほかは、今後AORUS 17にも第9世代Core搭載モデルがリリースされる見込み。

  • コスパのよいエントリーゲーミングノートという位置づけのAORUS 7

  • ハイエンドゲーミングノートのAORUS 17