毎年、COMPUTEXでは非常にユニークなPCケースを出展しているIN WINであるが、今年は3Dプリンタで出力する外装が特徴的な「Yong」(繭の意味らしい)を披露していた。生物的な複雑な形状は、3Dプリンタならでは。形状や色はカスタマイズ可能にする予定とのことで、ブースには5種類の外装が展示されていた。

  • IN WINが出展していた"繭型"フルタワーケース「Yong」

  • 3Dプリンタで出力する外装は、形状も色も指定できる

内側のアルミ製シャーシにPCパーツを取り付け、その周りに3Dプリンタ製の外装を配置する構成。外装は上下に分割されており、上側だけ取り外せば、マザーボードやグラフィックスカードなどの取り付けも簡単に行うことができる。

  • よく見ると分割されている。メンテナンスは意外と簡単そう

マザーボードは、E-ATXまで対応。ケースとしてはかなり大きいので、グラフィックスカードやCPUクーラー等の搭載サイズには余裕がある。電源、ラジエータ、ドライブベイ(2.5/3.5インチ×2)は、背面側に搭載する形態を採用している。

  • シャーシの表側。マザーボードとグラフィックスカードを搭載する

  • シャーシの裏側。デモ機には、36cmラジエータが搭載されていた

また、有名な物語から名前を取った「Alice」も面白かった。これは、外装が布張りというミドルタワーケース。このカバーは服のように簡単に着替えることが可能で、カラフルな様々な模様を楽しめるだろう。

  • 周囲が布張りというユニークなミドルタワーケース「Alice」

  • 和風な柄も展示されていた。毎日着替えるような使い方もできる

内部のシャーシはABS製。マザーボードは、バックパネルが上側になる方式で、トップカバーを開ければ、USBポートなどにアクセスしやすい。布張りとなると熱のこもり具合が気になるところだが、底面にファンを搭載する煙突構造で効率的に冷却する。

  • 内部は煙突構造。上に抜けるエアフローで効率的に冷却する

  • マザーボードのバックパネルには、トップ側からアクセスする

どちらの製品も、2019年後半の発売を予定。価格は未定だ。