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【この記事のエキスパート】
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー:指宿 さゆり
神戸出身。アメリカなどでパーティ料理やオーガニックを学び、2002年に「菜々食CookingClass」を主宰。卒業生による教室開設やカフェ開業実績も多数。
企業向けのオリジナルレシピ開発を行う「レシピ制作専門スタジオ」では料理部門の代表として、料理動画のメニュー監修、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、飲食店のメニュー開発などに従事。また、大の蕎麦好きでもあり、蕎麦に関するグループも運営中。
料理の味の決め手にもなる料理酒。魚や肉といった食材の臭みを消すこともできます。この記事では、診断チャートをもとに、純米料理酒、加塩料理酒、糖質ゼロなどのおすすめ商品を厳選しました。塩分無し・無添加純米料理酒など厳選。また、料理酒の役割、みりんや日本酒との違い、入れるタイミングについても紹介しています。
料理酒の役割とは?
料理酒は米や米麹、食塩などが原料になった調味料。料理酒を料理に使用することで、米由来のアミノ酸や有機酸が料理の旨味を引き立てるだけでなく、肉や魚といった食材の臭いの軽減も期待できます。
また、アルコールの浸透力が高く、旨味成分が料理全体に均一に行き渡る役割を果たしてくれたり、煮崩れ防止、食材を柔らかく仕上げることも可能です。なので、料理を日常的にするなら、キッチンに常備しておきたい調味料と言えるでしょう。
なお、アルコール度数は10〜15%と比較的高いものの、製造過程で飲用できない処理が施された商品だと、酒税法上の酒類に該当されないため、購入時に年齢確認が不要になります。
料理酒、日本酒、みりんの違いは?
料理酒、日本酒、みりんともにアルコールを含んでいるものの、使っている原料や適した用途が異なります。
料理酒
料理酒:米・米麹・食塩などが原料。そのまま飲むと塩辛かったり、酸味・甘み・雑味を感じ、「醸造調味料」に分類されます。先ほども紹介しましたが、料理の旨味を引き立て、肉や魚などの食材の臭い軽減、食材を柔らかくするなどの効果があります。
日本酒
米・米麹・水だけで作られ、雑味が少なく、洗練された味わい。主に飲料として販売されています。肉や魚の臭みを抜く下ごしらえ、蒸し料理などに向いてます。
みりん
みりんは大きく3つに分類できます。どれも料理に甘み、テリ、ツヤを加えてくれます。
・本みりん(アルコール分14%前後):米・米麹・焼酎または醸造アルコール・糖類を熟成。
・みりんタイプ調味料(アルコール分10%前後):水あめ(糖類)・米・米麹の醸造調味料・食塩・アルコールなどが原料。
・みりん風調味料(アルコール分1%前後):水あめ(糖類)・米・米麹、などの醸造調味料・酸味料を程よくブレンド。
あなたにピッタリの料理酒は? タイプ別診断で発見!
料理酒を使うことで、料理の味がより美味しく仕上がります。スーパーで購入できるものから、無添加、高級な料理酒まで幅広いし商品があります。まず、どんな料理酒があなたにぴったり合うのか、チェックしてみましょう。
診断チャートで簡単チェック!
求める料理酒がわかりましたか? タイプ別に紹介していくので、自分好みの商品を見つけてみてください。
A:米本来の甘みや旨みを楽しみたい【純米料理酒】
米・麹・食塩のみを原料に作られたのが純米料理酒。米本来の甘みや香り、旨味をしっかり感じたいならこちらがおすすめです。
ちなみに、商品によっては通常使う量の半分程度で効果を感じる場合があります。いつもと同じ感覚で使い失敗したとならないよう、少量ずつ加えていくのがいいでしょう。
B:糖質やカロリーを抑えたい【糖質ゼロ】
糖質やカロリーを抑えたいなら糖質ゼロを選びましょう。普段の味はそのままに、糖質の摂取量を手軽に行うことができる点がポイントです。
なかには、食塩も使っていない商品もあるので、減塩を心がけていたり、健康に配慮したい方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
C:日常使いしやすいのがいい【加塩料理酒】
調理料理酒は、米や麹、塩以外に甘味料などが配合され、味が調整されています。パッケージには、「醸造調味料」「発酵調味料」などと記載されている場合があります。酒税がかからないため、お酒の販売免許不要で販売できます。また、リーズナブルな価格で購入できるのがポイントです。
加塩の名の通り、2%前後の塩分が入っているので、塩加減は調節が必要になります。
おさえておきたいそのほかの選び方
その他のチェックポイント
上記の診断チャートの補足として、そのほかの料理酒の基本的な選び方も見ていきましょう。ポイントは下記です。
【1】酒税の該当の有無
【2】容器
【3】お米の酒類
【4】内容量
【5】無添加・オーガニック
【1】調味料か酒類か分類をチェック
基本的に料理酒には塩分などが入っているため、酒税法の対象外となり調味料に分類されます。また、塩を入れて飲用できないようにすることで、酒類販売免許が無くてもお店で販売できるようになっています。
酒税の対象になる料理酒は、よりお米の旨味成分やお米本来のコクを感じるものが多く、いわゆる清酒に該当し「料理清酒」や「純米料理清酒」などと表記されています。
【2】容器もチェック
料理酒の容器には瓶・プラスチック・紙パックがあります。
瓶:長期間保存したい方向け
長期間保存したいなら、密閉力が高い瓶がおすすめ。光を遮るため、風味や香りを保持でき、カビなどが繁殖しにくくなっています。ただ、容量が大きくなると重くなる点、強い衝撃には弱い点がデメリットになります。
プラスチック:開け閉めや残量確認がしやすい
とにかく使いやすい容器にしたいなら、プラスチックがいいでしょう。耐久性が高く、落としても割れにくい、開け閉めしやすい、残量の確認がしやすいといった点もポイントです。
紙パック:環境にやさしい
環境に配慮した容器がいいなら紙パックになります。使い終わったら、コンパクトにして手軽に処分できたり、リサイクルにまわすこともできます。また、遮光性もあり湿気などはしっかりと防いでくれます。
【3】使用している「お米の種類」をチェックしてみよう
酒米(酒造好適米)は、普通のお米とは違い、お酒への醸造のしやすさが特徴として挙げられます。日本酒や料理酒を作るためのお米なので、料理酒にこだわりたいという方におすすめです。
原材料のなかに、使用している米の産地、醸造アルコールの表記があるかどうかを確認してみてください。米の産地が有名な米どころである場合、高い品質の米を原材料にしていることがわかります。
酒米も普通のお米と同様に、「コシヒカリ」や「ササニシキ」のように銘柄があります。とくに知られているのが、「山田錦」や「五百万石(ごひゃくまんごく)」などです。料理酒を購入するときに、ぜひ使用しているお米をチェックしてみてください。
【4】使う頻度に合う内容量を選ぶ
普段から料理をする方であれば、1L以上の大容量サイズを購入するのが断然お得です。料理酒の賞味期限は1年ほどに設定されていることが多いですが、おいしく利用するためには、開封後2カ月月ほどを目安に使い切ることが推奨されています。料理酒は、1度にあまりたくさんの量を使わない調味料なので、2カ月で大きいサイズを使い切るのは結構難しいです。
あまり料理をされないという方は、500ml未満などの少なめの容量のものを購入するのがいいでしょう。
【5】ナチュラル志向なら無添加・オーガニックを
普段から自然素材を好むナチュラル志向なら、化学調味料や食品添加物が入っていない「無添加」の料理酒を選びましょう。パッケージに無添加や添加物不使用などと記載してあることが多いので、チェックも簡単にできます。
また、100%有機米を使ったオーガニックの料理酒もあります。オーガニックのものは、厳格な基準を満たした品質にこだわっている点がポイントになります。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)