昨年10月期に放送された日本テレビ系ドラマ『獣になれない私たち』を手掛けた脚本家の野木亜紀子氏が、「第37回(2018年度)向田邦子賞」を受賞し28日、都内ホテルで行われた贈賞式に出席。同作に出演した新垣結衣、松田龍平、田中圭らがお祝いに駆けつけた。
向田邦子賞委員会と株式会社東京ニュース通信社が主催する同賞は、テレビドラマの脚本を対象に、優れた脚本家を表彰するというもの。今年は、新垣と松田がW主演を務めた『獣になれない私たち』の野木亜紀子氏が受賞した。
新垣は「野木さんと4作品ご一緒しているんですけど、いつも野木さんが書く本に、これから生きていく上でこういう風に物事をとらえたらいいのかなとか、何にでもなれるんだなとか、希望をいただいています」と伝え、「野木さんはとても愛情深い人で、さまざまなキャラクターやキャストがいるなかで、隅々まで物語の中に愛情を感じます」とコメント。「出会ったときから愛情深いところと強さに憧れています。いち大ファンとしてこれからの野木さんの作品を楽しみにしていますので、いっぱい書いてください」とメッセージを送った。
松田は「やっているときは正直、獣になりたいと思ってました」と打ち明け、野木氏から「どういう意味?」と突っ込まれると、「野獣のことかと思っていたんですけど、台本を読むにつれて野獣じゃないんだなと。獣=衝動といいますか、頭でっかちになって進めない人へのエールのドラマなんだと。僕自身、獣みたいに衝動で生きていきたいと思いました」と説明。「これからもますますのご活躍を楽しみにしております」と伝えた。
田中は「やっぱりオリジナル(脚本)が好きですし、見ていても演じていても面白いので、オリジナル作品で快進撃を飛ばし続ける野木さんが向田邦子賞をとったというすごい素敵な席に呼んでいただき、『獣になれない私たち』チームで参加できたことをうれしく思います」と喜び、「0から物語を作るって大変だなと思いますが、楽しみにしている人がたくさんいるので、たくさん書いてください!」と新垣同様にお願いした。
そのほか、犬飼貴丈、近藤公園、一ノ瀬ワタル、山内圭哉も駆けつけ、『獣になれない私たち』キャストが集結した。