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【この記事のエキスパート】
ふくふく動物病院 院長:平松 育子
山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院を2006年に開業。得意分野は皮膚病です。2019年4月より皮膚科と内科中心の病院を目指していきます。飼い主さまのお話をしっかり伺い、飼い主さまと協力し合いながら治療を進めていくように心がけています。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。
猫を飼っている方が頭を悩ませることのひとつが、猫のノミダニ対策。飲み薬やスプレータイプの薬などさまざまなタイプの商品があります。この記事では、効果が長持ちする商品やスプレー、首輪タイプなど猫のノミダニ対策用品の選び方と市販のおすすめ商品をご紹介します!
動物病院の院長が教える
猫のノミダニ対策用品の選び方
ふくふく動物病院の院長である平松育子さんに、猫のノミダニ対策用品を選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ポイントは次のとおり。
【1】確実に予防でき、猫に安全な薬を選ぶ
【2】食べむらのある猫は、滴下する薬や首輪がおすすめ
【3】環境対策ができる商品も併用する
【4】効果の持続期間や効能を確認して選ぶ
これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。
【1】確実に予防でき、猫に安全な薬を選びましょう
【エキスパートのコメント】
ノミやマダニ対策の薬は、「皮膚につける薬」「内服薬」「首輪」「ノミ・マダニがいる環境に効果がある薬」などさまざまです。ノミとりシャンプーや虫よけスプレーも対策になります。
しかし、このような内服薬や外用薬のなかには猫の健康に影響するものがあるため、注意が必要です。舐めると泡を吹いてしまったり、脱毛を起こしたり、元気がなくなる場合もあります。
猫によって個体差がありますので、確実に予防できて安全な薬を選びましょう。
【2】食べむらのある猫は、滴下する薬や首輪がおすすめ
【エキスパートのコメント】
食べるタイプの薬もありますが、全部食べてくれないと効き目がありません。食べむらのある猫や、薬を飲むことが苦手な猫には、皮膚につける滴下タイプの薬やノミとり首輪がおすすめです。
ただし、ノミとり首輪はノミにしか効きません。マダニに対しては効果がありませんので、マダニ対策をしっかりしたい場合は滴下する薬がよいでしょう。
【3】環境対策ができる商品も併用しましょう
【エキスパートのコメント】
ノミの成虫は猫の皮膚の上を活発に動きまわりながら生活しますが、もともとノミの卵、幼虫やサナギは猫の体にはおらず、床や地面で生活しています。ノミの成虫は全体の1%で、卵・幼虫・サナギが99%を占めているといわれているのです。
つまり猫の体に1匹のノミがいれば、ノミの卵、幼虫やサナギも床にいるということ。環境対策をしなければ、家のなかが恐ろしい状態になります。燻煙タイプの殺虫剤などを利用して、環境対策をしっかりとりましょう。
【4】効果の持続期間や効能を確認して選びましょう
【エキスパートのコメント】
動物病院で扱っている薬と市販の薬でもっとも異なる点は、「効果の持続時間」です。
市販薬は医薬部外品で手ごろな価格で手に入り、インターネットでも購入できるので便利です。しかし、投与した日から徐々に駆除効果が下がり、投与後1カ月たつまでに再寄生が起こることもあります。
動物病院で販売している薬は医薬品で、駆除効果が極端に下がることが少なく、安定して1カ月間ノミやマダニを駆除します。市販薬も病院で販売する薬も、投与直後の効果には大きな変わりはないでしょう。
ノミやマダニに寄生される頻度や数などで、どちらを選ぶか決めるとよいでしょう。