リクルートライフスタイルは5月27日、運営する「ホットペッパーグルメ外食総研」にて実施した、「食フェス」に関する実態調査の結果を発表した。調査は4月1日~9日、首都圏、関西圏、東海圏在住の20~69歳の男女を対象にインターネットで行われ、11,999名の有効回答を得た。
はじめに、最近3年以内の「食フェス」への参加経験者数を調べたところ、2016年7月調査時より5.9ポイント増の、21.5%という結果に。参加した食フェスのジャンルを聞くと、1位「日本各地のB級グルメ・ご当地グルメに関するフェス」(39.8%、前回調査比+5.5pt)、2位「肉料理に関するフェス」(38.2%、同+5.3pt)、3位「ラーメンに関するフェス」(31.8%、同+5.4pt)となり、いずれも前回調査より5ポイント以上アップした。
ただ、今後の「食フェス」への参加意向を調べると、55.8%と前回調査から1.3ポイント減少に。参加意向がプラスとなっているのは、20代女性と50~60代男性のみとなっており、多くの性年代で参加意向が減少傾向にあることがわかった。
次に、「食フェス」の好きな点・嫌いな点について調査を実施した。その結果、好きな点については、1位「普段は食べられないものが食べられる、飲める」(62.5%)、2位「おいしいものが食べられる、飲める」(54.6%)、「一度にたくさんの種類が楽しめる」(50.0%)という結果に。
一方、嫌いな点としては、「混んでいる」(77.5%)が8割近くにのぼったほか、「座って食べられない」(46.6%)、「高い、コスパが良くない」(36.7%)、「天候に左右される」(35.2%)が上位に並んだ。また、コスパと天候に関しては前回調査から5ポイント以上の上昇を記録しており、「食フェス」の課題となってきている現状がうかがえた。
今回の調査結果を受けて、同社は、「『食フェス』は人気を博してジャンルが多様化し、開催数も増加してきたが、企画や会場等の都合で参加者・出展者双方にとって必ずしもベストとは言えない環境下での開催を強いられるケースも見られる。ブームに乗って急成長してきた平成とは変わり、今後の『食フェス』は峻別が進み、イベントの『質』が問われる時代になりそうだ」とコメントしている。