現在、テレビ朝日系全国ネットで放送中の「スーパー戦隊シリーズ」第43作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』は、古代より地球を守る使命を帯びた5人の"騎士"たちが、地球支配を目論む凶悪な戦闘民族「ドルイドン」を迎え撃つべく、相棒の"騎士竜"たちと力を合わせて戦うという物語である。子どもたちに人気の高い「恐竜」というキャラクターモチーフに、勇敢な「騎士」のイメージを組み合わせたヒーロー像はオーソドックスかつパワフルで、2019年3月7日に放送が始まって以来、たちまち子どもたちの心をつかんでしまっているようだ。しかしリュウソウレッド、そしてブルー、ピンク、グリーン、ブラックという彼らリュウソウジャーとドルイドンとの壮絶なる戦いは、まだほんの序盤にすぎない。これからドルイドンはどのような手段で地球を狙ってくるのか、そしてこれを迎え撃つリュウソウジャーがどんな戦いを繰り広げるか、ぜひ毎週日曜あさ9時30分から放送されているテレビシリーズをチェックしていただきたい。
ここでは、個性豊かなリュウソウジャーのメンバーを束ねて"ソウル"をひとつにする、常に前向きで熱血な"勇猛の騎士"ことリュウソウレッド/コウを演じる俳優・一ノ瀬颯にインタビュー。最新「スーパー戦隊」ヒーローとしてこれからどのような活躍をしていくのか、力強い抱負と撮影の裏側を熱く語ってもらった。
――『リュウソウジャー』の放送が始まって、3か月あまりが過ぎました。放送開始前と後で、一ノ瀬さんの中で何か変化はありしましたか?
やはり、小さな子どもたちが『リュウソウジャー』を観てくれているのかな……ということを意識するようになりました。プライベートで街を歩いていても、お母さんと一緒に歩いているお子さんに目が行ったりします。ああ、あの子は観てるかな、観てくれたらいいなあ、みたいな。ときどき、『リュウソウジャー』の玩具を手にしているお子さんを見かけることもあります。そういうとき「頑張らないといけないな」と強く思います。
――一ノ瀬さんは『リュウソウジャー』で俳優デビューされたそうですが、ご自身がテレビに出演するということで、周囲の方々からどんなリアクションがありましたか。
けっこうな反響があったみたいです。小・中・高、大学の友人や、親戚から連絡が次々と来ました。「第1話観たよ、よかったよ」と言ってもらえてホッとしたところがあります(笑)。俳優デビューということについては、これまで自分はずっと"観る側"だったのが、いきなり"出る側"になったわけですが、実際にテレビ画面をこの目で観るまではなかなか実感できなかったんです。それだけに、オンエアを自分の目で観たときは、感慨深いものがありました。
――放送に先がけて、『リュウソウジャー』キャスト陣の初お披露目となる製作発表会見が、2月6日に東京ドームシティ シアターGロッソで行われました。初めてリュウソウジャーとして登場されるということで、若いキャストの方たちはみな緊張していた印象ですけれど、一ノ瀬さんはさすがレッドらしく、堂々とした雰囲気がありました。実際のところは、いかがでした?
堂々としているように見えていたら嬉しいんですけれど、実際は緊張していて、もうガッチガチになっていました。もともと緊張しやすいタイプですし、ステージに出てくるまでにあがってしまって、どうなるんだろう?って思っていましたね(笑)。リハーサルをやったとき、こんなことを話そうと自分で決めていた言葉があったのに、「リュウソウレッド/コウを演じる一ノ瀬颯です!」と挨拶したとたん、次の言葉がぜんぜん出てこなかったんです! そのときは「すいません、忘れました!」と正直に言いましたけれど、これがあったおかげで本番の会見では、ちゃんと伝えたかったことを話せました。