デンソーウェーブはこのほど、東京都交通局と共同開発した新型QRコードを用いたホームドア開閉制御システムが都営浅草線に採用されたと発表した。
このシステムは、ドアの数や編成車両数の情報を格納したQRコード「tQR」をラベルとして車両の扉に貼り、駅ホームのスキャナーで読み取るしくみ。ドアの数や編成車両数の情報をホームドアに伝える通信制御機器を各編成に搭載しなくてもよく、大規模な車両改修が不要のため、コスト削減にもつながる。
また、車掌が車両側ドアを制御するだけでホームドアの連動開閉を行えるため、ホームドア開閉操作の手間が不要となり、停車時間の延長を抑制できる効果もあるという。
6月8日の終車後、新橋駅2番線ホームからこのシステムと連動するホームドアを順次設置し、10月頃から運用開始する見込み。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会までに新橋駅・大門駅・三田駅・泉岳寺駅へ設置する予定で、2023年までに都営浅草線全駅への設置完了をめざすとしている。