映画『空母いぶき』(5月24日公開)の公開初日舞台挨拶が24日に都内で行われ、西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、市原隼人、深川麻衣、藤竜也、若松節朗監督が登場した。

  • 左から若松節朗監督、市原隼人、本田翼、西島秀俊、佐々木蔵之介、藤竜也、深川麻衣

同作は第63回小学館漫画賞一般向け部門を受賞した、漫画家・かわぐちかいじによるベストセラーコミックを実写化。世界が再び「空母の時代」へと突入した20XX年を舞台に、日本の領土である波留間群島の一部が占領された中、戦後初の航空機搭載護衛艦「いぶき」を中心とする護衛群艦隊を現場に向かわせる。映画版では、これらの出来事が“24時間の物語”として構築される。

昼間に行われたイベントだったが、西島は「みなさんこんばん……こんばんはじゃない、こんにちは」と間違え苦笑。「すごく緊張していて……傑作の『空母いぶき』を実写化するということで、イン前、撮影中も非常に緊張していました」と振り返り、「本当に緊張して、思わずこんばんはといってしまいました」と弁解した。

この様子に、佐々木も「みなさんこんばん……あっ、こんにちは」と西島のミスを真似て挨拶を始め、照れた西島から肩を叩かれる。西島は「映画の余韻を壊さないようにと思ったのに、いきなり一言目を間違えたので、反省しています」と改めて心境を表した。

原作のかわぐちからは「映像にみなぎる緊迫感は、『国防』という重要な問題を正面から描いている迫力です。原作者としてその映像に接することができ、これ以上の本望はありません」とメッセージが届き、西島は「本当に嬉しいです」 と喜ぶ。佐々木も「かわぐちかいじさんは取材で『怖さというものをとても大切にしたい』『怖さを描きたい、怖さを感じてほしい』と。それは戦争が起こった場合の人間の怖さであるとか、いろんな恐怖だと思います。この映画参加するときに、やはりひるみました。怖いと思いましたが、初日をむかえて、この船に乗ってよかったなと感謝してますし、誇りに思ってます」と改めて熱く語った。