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【この記事のエキスパート】
芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

芸術大学教員/DIYアドバイザー:野口 僚

徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。

その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。

同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。

現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、
学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。


有害な紫外線や可視光から人体を守ってくれる溶接マスク(溶接面)。本記事では、溶接マスク(溶接面)の選び方とおすすめ商品を紹介。手持ちやヘルメット型、ヘルメット取付型など数多くある商品の中から厳選しました。有害な光を遮る自動遮光溶接面も掲載しています。

溶接マスクの必要性

溶接するときには光や火花が出て危険です。身を守るためには溶接手袋や溶接エプロンと並んで溶接マスクが欠かせません。溶接マスクをかぶらないと失明するおそれがあります。

ただし溶接マスクを着けると見えにくくなるというデメリットも。そのため最近では、光を遮る強さを自動的に調節する機能がそなわった自動遮光タイプもあります。

いろいろな作業で溶接を楽しむ方が増えていますが、ぜひ溶接マスクを使ってください。

溶接マスクの選び方

それでは、溶接マスクの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。

【1】マスクのタイプ
【2】自動遮光機能があるか
【3】重量

上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】マスクのタイプをチェック

溶接時の光が直接目に入らないように遮光する溶接面のタイプには、大きく分けて「手持ち型」「面型」の2種類があります。それぞれの特徴について解説していきましょう。

溶接するときだけ使える「手持ち型」

出典:Amazon

昔からある溶接マスクが「手持ち型」です。マスクの下部に手で持てる棒がついており、片手でそれを持ちながら顔を覆って作業をします。セット商品に多いタイプです。

片手で持つため、作業するときは片方の手しか使えません。初心者の方にはミスをしやすいので熟練者向けです。うっかりアーク光を見てしまうおそれがあります。

両手が使える「面型」

出典:Amazon

頭からすっぽりかぶるタイプが「面型」。ヘルメット型などのバリエーションがあるので、自分に合ったものを選べます。両手を使えるのが特徴で、初心者にも使用可能。

ヘルメット型は頭部全体をカバーできます。面型の跳ね上げるタイプは、いちいち脱着する必要がないので使いやすいです。両手が使えるので溶接作業もスムーズに行なえます。

【2】自動遮光機能があるかチェック

出典:Amazon

自動遮光機能がついた溶接面は、溶接箇所から光が出た瞬間を感知して、光っている間のみ遮光をおこなってくれます。溶接中以外でも、溶接面を取ることなく作業箇所を見ることができるため、溶接面の取り外しを頻繁におこなう必要がなくなり作業効率が向上します。

自動遮光面には「遮光度調節」や「遮光タイミング」「遮光戻り速度」などを調節できるものがあり、溶接シーンに合わせた調節が可能です。さまざまな場面で使い勝手がよく、眼に負担をかけにくいためおすすめです。

自動的に暗さが変わって使いやすい

自動遮光タイプの溶接マスクは、光の強さに応じて自動的に暗さを調節してくれます。光の強弱で自動的に変化するのでみやすく、作業がしやすいです。

手で調整可能なスイッチつきタイプが多いので、自分で遮光度を合わせられます。値段もお手頃なので、自宅で溶接する方に向いているタイプ。

遮光度の調整幅や反応速度はマスクによって異なるので、事前に確認してください。

電池交換できるものを選ぶ

自動遮光タイプは液晶になっているので、電源が必要です。電源方式には2種類あって、電池式かソーラーパネル式のどちらかを選びます。

電池式を選ぶときは交換方法をチェックしてください。溶接マスクのなかには長持ちするリチウム電池内蔵のものがあり、交換できないので要注意。

電池交換が面倒な方は、コストも減らせるソーラーパネル式を選んでください。

遮光レンズを自分で用意するタイプもある

出典:Amazon

溶接マスクを選ぶときに気をつけたいのは、自分で遮光レンズを入れるタイプです。持ち手形や面型のマスクのなかには、遮光レンズが入っていないものがあるので要注意。

熟練者なら自分に合う遮光レンズを使えますが、初心者ははじめから装着されている方が無難です。自動遮光用プレートも別売されています。

遮光レンズが入っていないタイプをそのままかぶって作業すると目をキズつけるので、選ぶときに注意してください。

【3】重量をチェック

溶接マスクを選ぶときに迷ったら、重さの軽い方を選びましょう。重いマスクはずっとかぶって作業していると疲れて、肩こりの原因になることケースもあります。

マスクは軽い方が動きやすく、その分溶接作業もスムーズに行なえます。短時間の溶接なら重さを気にすることもありませんが、長時間の作業になる場合もあるので軽い方が何かと便利です。

エキスパートのアドバイス

【エキスパートのコメント】

適切遮光度の違いに注意

溶接面にはよって遮光度という、溶接時の光をどれだけさえぎられるかの表記がされています。DIYでよく使われるアーク溶接は比較的光が強く、8~11番ほどの遮光度が必要です。作業現場などでよく使われるガス溶接はアーク溶接に比べると光が弱いため、3~5番ほどの遮光度が適切となります。

遮光度が適切でないと、作業位置が見えにくかったり、溶接光をしっかりと遮断できずに眼を痛めたりしてしまいます。自身が行う溶接作業にあった遮光度の溶接面を選ぶようにしましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)