サイボウズ チームワーク総研は5月23日、「有給休暇」に関する意識調査の結果を発表した。調査は4月13日~14日、25~50歳のビジネスパーソン400名(一般層200名/マネージャー層200名)を対象にインターネットで行われた。
昨年度の有給消化率を聞いたところ、「ほぼ取っていない」が29.6%で最も多く、次いで「2~3割ほど」が21.4%と、約5割の人が「有給消化率2~3割以下」であることがわかった。
有給消化率2~3割以下の割合を従業員数別に見ると、1,001人以上規模の会社では4割程度であるのに対し、従業員100人以下では6割近くに達し、うち37.8%が「ほぼ取っていない」ことが明らかに。
また、ここ1年で「労働時間が減った」という人は、従業員数1,001人以上の会社では32.5%と3割を超えたのに対し、従業員数100人以下では、約半数が「変わらない」と回答。従業員数が多いほど有給消化率が高く、総労働時間に変化があることが伺えた。
次に、4月1日から始まった「有給休暇取得義務化」についてどう思うかを尋ねたところ、81.8%の人が「歓迎する」と回答した。「歓迎する」理由については、「有給申請の際の遠慮や気まずさが軽減」「休みが増える」が上位に。
一方、有給休暇取得義務化を「歓迎しない」(18.2%)理由としては、「業務調整が大変」「サービス残業化しそう」が上位に挙がった。
続いて、今年度の有給休暇の取り方について「希望」と「現実」を聞いたところ、希望としては「まとめて取りたい」(37.9%)が、現実的には「一日や半日単位の休暇を複数回取得」(52.4%)することになりそうと予測。
また、有給休暇の過ごし方については、「泊まりがけ旅行」や「日帰りレジャー」を望む人が多かった一方で、現実的には、「自宅でゴロゴロ」や「たまった家事・家の用事」という回答が上位に並んだ。