アイドルグループ・V6の岡田准一が主演を務めるテレビ朝日系5夜連続ドラマスペシャル『白い巨塔』第3夜が、きょう24日(21:00~)に放送される。
浪速大学の准教授・財前五郎(岡田)は、教授選において、教授の東貞蔵(寺尾聰)が担ぐ金沢国際大学の教授・菊川昇(筒井道隆)との決選投票となった。
ギリギリの勝負であり、財前は教授選のキーマンである脳外科教授・野坂奈津美(市川実日子)にアプローチ。支持を得るためになりふり構わず、手段を選ばない財前に対して、野坂は「あなたは人の命よりも教授のイスが大切なのね」とあきれたように漏らすのであった。まさに、『白い巨塔』で描かれている「命か、権力か」を表すかのようなひと言だ。
決選投票の結果、財前が菊川をわずかに上回り、ついに教授の座に。悲願を達成した財前と、敗れた東の明暗がくっきりと分かれる。浪速大学を寂しく去り、退官後の行き先も教授選の結果が影響し、なかなか決まらない。
浪速大学を去る前、東は財前に対して、「選挙でこういう勝ち方をした君が、今後教授として患者や医局員たちとどう向き合うつもりなのか、心配だね」と忠告するが、我が世の春の財前にはその言葉が届かない。ドイツの国際医療外科学会から招待されたこともあってか、「まだ上には学長というイスがある」とあくなき権力欲を、愛人・花森ケイ子(沢尻エリカ)に明かす場面も。しかしそんな財前に対して、花森は心配そうな表情を浮かべるのだった…。
岡田が一連の演技で見せる"悪い顔"は、まさに権力を得て、傲慢(ごうまん)な財前そのもの。以前のインタビューで岡田は、「すごくやりがいがあって面白い人物なので、味わいつくそうと臨みました」と話していたが、その言葉通り、「財前五郎」という人間を味わいつくしているように感じた。
そして第3夜では、財前の人生の今後に大きく関わることになる、患者・佐々木庸平(柳葉敏郎)が登場。第一内科・里見脩二(松山ケンイチ)や担当医の柳原雅博(満島真之介)が、「さらなる検査をしたほうが良い」と進言するが、財前はまったく聞く耳を持たずに、手術を行う。
佐々木の手術を終え、意気揚々とドイツへ旅立つ財前であったが、その一方で手術は成功したはずの佐々木の様態が急変してしまう。
第3夜以降、上り詰めた財前が次第に追い詰められていく。財前を今後、待ち受ける運命やいかに。