俳優の大倉孝二が、21日に放送されたテレビ朝日系トーク番組『川柳居酒屋なつみ』(毎週火曜25:59~26:24)にゲスト出演し、昨年2月に亡くなった俳優・大杉漣さんとの思い出を語った。
先週に続いて、ドラマ『緊急取調室』に出演中の大倉とお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅がゲスト出演。大杉さんも同作に出演しており、その後任を塚地が務めている。
大杉さんは、ドラマ『バイプレイヤーズ』の撮影を終えた直後に体調が悪化し、帰らぬ人となった。同作で共演していた大倉は、その2日前も現場が一緒だったことを明かし、「先輩方がすごく多い現場で。スタンバイでみなさん座ったら僕だけ座るところがなくて、当然ですけど立っていたら、一番先輩の漣さんが『大倉くんの椅子ないじゃん!』と走って、どこかから椅子を持って来て『座って座って』と言ってくれて」と振り返り、「あんな大御所でも、常に気を使ってくれる」とその人柄を偲ぶ。
大倉にとっては、「その現場で夕方帰る時に、『来年も一緒だね。よろしく』と言ってくれたのが、この『緊取(緊急取調室)』だったんです。その2日後に亡くなっちゃったんですけど……」と忘れられない日になった。
ドラマデビューしたての頃には、気さくに話しかけてくれたこともあり、「そんな状況の中で声を掛けてもらえたことが、どんなにうれしかったかを伝えずに亡くなってしまった」と恩に感じている様子の大倉。「何にもお礼を言えなかったなぁというのが心残りです」「めちゃくちゃ元気だったのよ! 本当に信じられなくて」と感謝を伝えられなかったことを悔みながら、「『来年も一緒だね』と言われたことを完遂できるように、このドラマを頑張りたいと思います」と決意を新たにしていた。