うるるはこのほど、「保育園/幼稚園の ICT活用状況」に関する意識調査の結果を明らかにした。同調査は3月15日~17日、保育士・幼稚園教諭を中心とした保育園/幼稚園関係者334名を対象にインターネットで実施したもの。
ICTとは、「ICT(Information and Communication Technology)は「情報通信技術」の略。IT(Information Technology)とほぼ同じ意味を持つが、コンピューター関連の技術を IT、コンピューター技術の活用に着目する場合を ICT と、区別して用いる場合もある。
国際的にはICT が定着していることから、日本でも近年 ICT が IT に代わる言葉として広まりつつあるという。
仕事で使っているITサービスやツールについて尋ねたところ、緊急時に保護者へ連絡する際に利用する「緊急連絡システム」(35.3%)が最も多かった。次いで「連絡帳」(35.5%)、「LINEなどのコミュニケーションアプリ」(34.1%)となっている。
IT サービスを利用してよかった点について聞くと「作業時間が大幅に短縮された」(27.2%)、「ミスが減った」(26.0%)といった生産性の向上への効果のほか、「コミュニケーションがしやすくなった」(25.1%)など満足度向上の効果が多くあげられた。
仕事上の悩みについて尋ねると、50.9%が「給与が低い」と回答した。2位は「事務作業が多い」(38.0%)、3位は「仕事が手作りのため時間がかかる」(31.1%)、4位は「勤務時間が長い」(30.5%)だった。
仕事上の悩みを、公立の保育園に回答者のみに絞ると、1位の「給与が低い」と同レベルで「事務作業が多い」を挙げている。公立園の方が私立園よりも事務作業が多いと感じられていることがわかった。
園で利用するツールは、今後ますます増えると思うか尋ねたところ、57.3%が「はい」、30.5%が「わからない」、12.2%が「いいえ」と回答した。