パーソル総合研究所とCAMPは5月22日、「就職活動と入社後の実態に関する定量調査」を発表した。調査は2月22~25日、全国の18歳以上30歳未満の学生・社会人1,700人を対象にインターネットで行われた。

同調査によると「働くことを楽しみたいと思っている学生」は79.3%で、「働くことを楽しめている社会人(入社1~3年目)は 35.3%。44.0ポイントのギャップが存在しているという。

  • 働くを「楽しみたい」と「楽しんでいる」実態のギャップ

また、仕事を通じて「成長したいと思っている学生」は86.2%で、「成長を実感できている社会人は64.6%という結果で、21.6ポイントのギャップがある。

  • 成長の重要度を成長実感度のギャップ

そして、入社後に感じる何らかのイメージギャップ「リアリティ・ショック」を抱える社会人は76.6%と、約8割の新社会人が入社前と後のイメージに乖離を感じている。なおリアリティ・ショックは、入社前に抱いていた企業や組織の状況・人間関係・待遇などについてのイメージ/想定と、入社後のそれらの実態に乖離を感じること。

  • リアリティ・ショックを受ける人の割合

具体的なイメージギャップは、次の通り。「給料・報酬の高さ」(37.4%)、「昇進・昇格のスピード」(31.9%)、「仕事で与えられる裁量の程度」(31.5%)、「仕事から得られる達成感」(31.3%)、「働きやすさ(残業・休日など)」(30.5%)、「仕事のやりがい」(30.0%)、「上司の能力」(27.0%)、「職場の同僚との人間関係」(22.9%)、「上司との人間関係」(22.5%)、「同期の能力」(20.3%)、「同期との人間関係」(13.8%)となっている。

  • 入社前のイメージと異なっていたこと

そこで、リアリティ・ショックの高い群と低い群で会社満足度を比較すると、内定承諾直後は「低い群」(76.5%)、「高い群」(70.9%)と同程度。だが、その後は差が広がって大きく満足度が下がり、入社3年目の時点で「低い群」(74.4%)、「高い群」(14.3%)と約60ポイントの差が生まれる結果となった。

  • 新卒入社企業に対する現在の満足度